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認知症の記憶障害
認知症の約60%はアルツハイマー型認知症、約30%は脳血管性認知症です。
アルツハイマー型認知症は、脳内の神経細胞が通常の老化よりも早く変成し脱落するために、知的機能が低下するものです。
その原因として、アミノイドという異常タンパクがたまり、それが神経毒になるからだと考えられています。
脳血管性認知症は脳の動脈硬化により多発性の脳梗塞や脳出血が起こるもので、そのために脳の活動に必要な酸素や栄養素が補給できなくなり、神経細胞が変成して脱落し、認知症になります。
認知症では知的機能にさまざまな障害が出てきますが、記憶障害が代表的です。
通常の物忘れや物覚えの悪さは体験の一部だけが欠落しているのに対して、認知症の場合はその出来事全てが欠落してしまいます。
認知症では会った人の名前も誰にあったという出来事自体を覚えていないのです。
記憶障害だけでなく、簡単な計算ができなくなる、判断力がなくなる、日時や季節や自分のいる場所がわからなくなるなど、知的機能が全般的に低下します。
自宅にいるのに、家へ帰ると言い出したり、実際に荷物を持って飛び出したり、引き止めようとすると興奮したり、帰ろうとして徘徊することもあります。
夜中に興奮したり騒いだりする譫妄(せんもう)や、お金をとられたなどという妄想も起こります。
うつ病でも、意欲や集中力が低下するため物覚えが悪くなるので、高齢者がうつ病になると、認知症ではないかと勘違いされることがあります。
うつ病がんばるな!
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