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うつ病と月経開始前
月経の始まる10日〜数日前から腰痛、腹痛、乳房痛、むくみ、便秘、下痢、吐き気などの身体症状や、うつ状態、イライラ、不安感、絶望感、過眠などの精神状態に悩まされる人がいます。
このような症状を月経前症候群といい、これは月経の開始と同時か、あるいは開始後2〜3日後におさまります。
月経前症候群があると、物事に対する興味がなくなったり集中力が低下しますので、仕事の能率が悪くなったり、他人から拒否されることに対して過敏に反応したり、他人と衝突したり、食欲がなくなったり、疲れやすくなることもあります。
犯罪やトラブルを繰り返す女性の中には、この時期にトラブルを起すことが多いという報告もあります。
これは、月経の開始と同時に起こる下腹部や腰痛の起こる月経困難症とは別の症状です。
月経周期ごとに決まって強い精神症状を起こることが1年以上続く場合、月経前不快気分障害と診断されることがあります。
月経前不快気分障害はほとんどが10代から20代にかけて発症します。
うつ病、躁うつ病、不安障害などにかかった経験のある人は、月経前不快気分障害にかかりやすいといわれており、閉経すると起こらなくなります。
このような場合には、ホルモン剤、漢方薬、抗不安薬、抗うつ薬などを使うことで治療ができます。
自分でできることは、月経周期を知って、このような辛い症状はホルモン分泌のバランスによって起こるのだと理解して、セルフケアをするとずいぶん楽になることもあるようです。
うつ病がんばるな!
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