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認知のゆがみを修正する
認知行動療法とは、不適切な行動の修正をはかる行動療法と認知のゆがみを修正する認知療法を組み合わせることで、行動の変化と認知の変容を行う治療法です。
ストレスが強くなると柔軟性が失われて、考えの幅が狭くなっていき、物事を悲観的にとらえるようになったり、現実とは異なる否定的な考えにとらわれたり、不安に陥ったりするのです。
悲観的で否定的な考え方が強くなると自分の殻に引きこもって自分を責め、それがまた悲観的にさせるという悪循環を生みます。
このような認知のゆがみを修正することによって、悲観的で否定的な見方や不安を解消します。
うつ病の人では、特徴的な不健康な思考パターンがいくつかあり、根拠がないのに悲観的な結論を出してしまう結論の飛躍があります。
これは何でも白黒つけようとし、中間的な思考や判断ができず、小さな失敗を拡大解釈して取り返しのつかないことだと思い込み、成功したことは過小評価します。
一度の失敗を、何をやっても失敗する、など一般化のしすぎをすることもあります。
このような認知のゆがみをさがし、そのような考え方が浮かんだ根拠は何か、別の見方はできないものかを検討します。
悲観的で非現実的になっている認知のゆがみを現実的なものに変えて、行動そのものを変えていきます。
しかし、もともと几帳面で融通の利かない性格の人は、すぐに悲観的な思考に陥ります。
そこで認知行動療法の最終目標は、絶えず自分で認知のゆがみをチェックし、行動を変えることができるようにしていくことにあります。
うつ病がんばるな!
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