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三環系抗うつ薬と四環形抗うつ薬
心の病気に、薬が効くことについて疑問を抱く人も多いのですが、悲哀や不安などといった精神状態のときには、ある神経活動が過剰になったり低下したりするなど、精神状態に対応する脳の神経活動を正常を戻せば心の状態も安定してくるはずで、心の病気に使う薬のほとんどがこのような作用を持っているのです。
心の病気の治療で使う薬を向精神薬といい、抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、気分安定薬などがあります。
心の病気の治療では、病名より症状が重視され、同じ病名でも症状によって使う薬が違うのです。
@三環系抗うつ薬
セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害することによって、低下していた神経活動を活性化させると考えられています。
うつ病の人のほとんどに確実に効果がありますが、効果が現れるのに服用後10日から2週間ぐらいかかります。
三環系抗うつ薬は効果があらわれるのに時間がかかることと、セロトニンとノルアドレナリンだけでなく、他の神経伝達物質にも作用するため、副作用の出やすく、主な副作用は抗コリン作用といわれます。
消化器や心臓などの働き、体温調節などの生体リズムを調節している神経を自律神経といいます。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、この2つのバランスによって内臓の働きや生体リズムが保たれていますが、アセチルコリンはこのうち副交感神経の活動にかかわっています。
抗コリン作用とは、このアセチルコリンの活動を抑える作用で、具体的な症状は、口の渇き、便秘、立ちくらみ、排尿困難、目のかすみなどです。
また、抗ヒスタミン作用による眠気や、心像・肝臓への障害などの副作用もあります。
A四環形抗うつ薬
四環形抗うつ薬は、三環系抗うつ薬の副作用を減らすことを目的に開発され、基本的な作用は三環系抗うつ薬も同じですが、作用も副作用も三環系うつ薬よりやや弱くなっています。
うつ病がんばるな!
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