睡眠で肝臓を休ませる
睡眠は心身の疲れをとり、リフレッシュさせるだけでなく、肝臓のリフレッシュにもおおいに役立ちます。
肝臓に届けられる血液の約8割は、肝臓の下側に位置する門脈という血管から、腸を通じて入ってきますが、私たちが立った姿勢でいるときは重力の影響がはたらくため、門脈から入ってくる血液量はそれだけ少なくなります。
さらに体を動かして活動すると、血液量はさらに減少します。
一方、睡眠のため横になっているときには、肝臓に十分な血液が供給され、肝臓がはたらいたり回復するためのエネルギーが届けられます。
そのため、十分な睡眠時間を確保することが、肝臓のリフレッシュにつながるというわけです。
肝・胆・すいをはじめ、体の中のさまざまな臓器や成分は、朝、昼、夜の一定のリズムではたらいています。
不規則な生活によってこのリズムがくずれてしまうと、神経のバランスも乱れ、夜になっても眠くならなかったり、眠りが浅いという不眠の状態がおこります。
ですから、十分な睡眠がとれていないという人は、生活習慣を規則正しくすることが先決です。
同様に、ストレスも不眠の大きな要因となりますから、ストレスをためないためのくふうも必要です。
仕事が忙しくて、睡眠時間が確保できないという人もいるでしょうが、肝臓の回復には十分な睡眠は欠かせません。
残業はしない、仕事は家に持ち帰らないなどのルールを決め、必ず、決まった時間にふとんに入るようにします。
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