胆石の原因とは
「胆石」は、胆のうから分泌される胆汁の成分が結晶化したものです。
胆汁の成分は、胆汁酸、コレステロール、ビリルビンなどですが、脂肪分やコレステロールの多い食事をとりつづけていたり、体質などによって胆汁の成分のバランスがくずれると、胆石ができることがあります。
胆石はその成分によって、コレステロール胆石と色素胆石に分けられます。
コレステロール胆石はとくに食生活との関連が深く、食の欧米化が進んだ近年になって急増し、胆石全体の約70%を占めるようになりました。
一方の色素胆石は、胆汁の細菌感染や肝障害、胃の切除後の貧血などが原因で生じます。
胆石の大部分を占めるコレステロール胆石ですが、なりやすい人の代表例といわれているのが、4つのF≠ノあてはまる人です。
4つのFとは、Female(女性)、Fourty(40歳以上)、Fineの(元気で食欲旺盛)、Fat(肥満)のことです。
つまり、「40歳以上の太り気味の女性で食欲旺盛なタイプ」 です。
このうち、性別と年齢は変えることができません。
また、元気があるのも、変える必要はありません。
しかし、肥満だけは別で、肥満は胆石だけでなく、さまざまな生活習慣病の原因になるからです。
肥満を解消するには、食べすぎないこと、脂肪や糖分の多いものを控えること、適度に運動することです。
胆石の人は、とくにコレステロールのとりすぎに注意が必要です。
つまりは肥満にならない正しい生活習慣が、胆石を予防するのです。
胆石には、結石がある場所によって、「胆のう結石」「肝内結石」「総胆管結石」の3タイプに分けられ、症状も異なってきます。
胆のう結石と肝内結石は、結石が胆のう内、肝内にあるうちは、ほとんど症状がありません。
しかし、総胆管結石では、せまい胆管内に結石がつまるため、疝痛発作と呼ばれる激しい痛みがおこります。
総胆管がふさがると、肝機能が低下して黄疸がおきたり、発熱がおこることもあります。
放置していると腹膜炎にいたることがあるので、至急、医療機関を受診するようにします。
また、胆のう結石の場合でも、食後に胆のうが収縮した際に、結石が胆のうの出口の狭い部分に移動し、激痛がおこることがあります。
食後1〜2時間後におこることが多く、しばらくして結石が胆のう内に戻ると、痛みも自然におさまります。
胆石があってもとくに症状がない場合は、経過観察をして様子をみます。
しかし、疝痛発作をくり返す場合には、治療が必要です。
以前は開腹手術で胆石をとりだす方法(胆のう摘出術)が中心でしたが、現在では、開腹せずに切開部から内視鏡を挿入して胆のうを摘出する「腹腔鏡下胆のう摘出術」が主流になっています。
この方法だと、腹部に小さな穴を数か所あけるだけなので、開腹手術に比べて患者の身体的負担は少なくなります。
ただし、モニター画面をみながら患部を切除するので、医師側には高度な技術が必要です。
また、胆石が小さめで数も少ない場合には、衝撃波を用いた 「体外衝撃波破砕療法」や薬による「溶解療法」などもおこなわれますが、胆のうを残すため、再発の可能性も高くなります。
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