急性すい炎の原因はアルコールと胆石症
すい臓は、消化酵素を含むすい液を分泌し、食品中のたんばく質などの消化を促すはたらきをしています。
たんばくを分解する酵素は、通常、すい臓の中では非活性になっているためすい臓自身が消化されることはありませんが、何らかの原因でこの酵素が活性化すると、すい液の分泌が高まってすい臓内にたまり、すい臓自身を消化しはじめます。
これが、「急性すい炎」 です。
原因がはっきりしない場合も多いのですが、判明している中でとくに多いのは、アルコールと胆石です。
30〜50歳代ではアルコールが原因の場合が多く、さらに上の年代では、胆石が原因のケースが増えてきます。
症状は、みぞおちから左上腹部にかけての激痛が特徴です。
痛みは、背中側まで広がることも多く、吐き気などをともなうこともあります。
飲酒や脂っぼい食事がひき金になることもあり、その場合は飲食後、数時間してから痛みがでます。
こうした痛みは、通常は1〜2日で消えていきますが、重症になると発熱、呼吸困難、血圧低下などのショック症状をおこし、死にいたる場合もあります。
治療の基本は、絶食と、水も含めた絶飲です。
食べたり飲んだりすると、すい液が分泌されるため、自己消化が進行してしまいます。
それを防ぐために、絶食・絶飲して、すい液の分泌を抑えるのです。
重症のときはもちろん、軽症であっても入院が必要です。
そのほか、点滴による栄養補給や薬物療法もおこなわれます。
薬物療法では、すい液に含まれるたんばく分解酵素のはたらきを抑える「酵素阻害薬」や、胃液の分泌を抑える「制酸薬」、痛みを抑える「消炎鎮痛薬」、細菌感染を防ぐ「抗菌薬」などがよく用いられます。
こうした治療で効果がない場合は「動注療法」によって、すい炎の進行を食い止めます。
また、胆石が原因の場合には、胆石を除去する治療をおこないます。
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