胆のうがんと胆管がんとは
胆汁の通り道である胆道にできるがんを「胆道がん」といい、そのうち胆のうにできるものを「胆のうがん」、胆管にできるものを 「胆管がん」と呼びます。
胆のうがんは60歳以上の女性や胆石症の人に多くみられます。
初期にはたいてい無症状で、進行後に右上腹部痛や黄疸などの症状がでます。
胆管がんには、肝がんに分類される肝内胆管がんと、肝臓の外にでている部分にできるものがあり、発生場所によって上部、中部、下部に分けられています。
このうちもっとも発生頻度が高いのは下部胆管がんで、50歳以上の男性に多くみられます。
胆管がんは、比較的早い時期から黄疸などの症状がでるのが特徴です。
胆のうは壁がうすいため、がんが進行して壁を突き破ると、肝臓やリンパ管を通じて他臓器に転移してしまいます。
そのため、胆のうがんの治療は早期でも摘出手術が基本です。
ほかの病気の場合、胆のうの摘出は腹腔鏡下でおこなわれますが、胆のうがんの場合は、胆のうをとりだす際に胆汁が腹腔内にもれると転移する危険があるので、開腹手術がおこなわれます。
胆のうを摘出しても体に大きな影響はなく、入院期間は通常1週間程度です。
胆管がんの場合も、病巣やその周囲を切除する手術が基本です。
胆管の周囲には肝臓、十二指腸、すい臓など重要な臓器があるため、手術は複雑になります。
入院期間も約1か月と長くかかります。
手術の後は、とり残したがん細胞の転移防止などのため、化学療法や放射線療法がおこなわれます。
胆のうがん、胆管がんは、発生頻度の高いがんではありませんでしたが、高齢社会となった今、患者数が増えてきており、高齢であることがリスクの1つなのです。
また、胆のうがんの人には胆石をもっていることが多いため、胆石がある人は、注意が必要です。
そのほか「すい胆管合流異常」があると、胆のうがんを発生しやすくなります。
これらの条件にあてはまる人は、定期的に検査を受けるようにします。
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