抗うつ薬の種類

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抗うつ薬の種類

抗うつ薬は、うつ症状を緩和する薬で、三環系・四環系抗うつ薬とSSRI・SNRIがあります。

これらの薬は効き目の強弱、副作用の多少、効果が出るまでの期間などの違いがあります。

@三環系抗うつ薬

薬の構造にベンゼン環が3つあることからこの名前がつき、効き目が強く、良い効果が期待できて薬代も安価です。

ベンゼン環とは、物質の構造で炭素原子6個がつくる平面正六角形の構造をいいます。

しかし、抗コリン作用による副作用が強く、副作用には個人差がありますが、主なものに口の渇き、立ちくらみ、眠気、便秘、排尿困難などがあります。

抗コリン作用とは、神経伝達物質の一つであるアセチルコリンが神経細胞に結合するのを阻害する作用をいい、口渇や便秘、目のかすみ、排尿障害などの副作用を起こします。

A四環系抗うつ薬

薬の構造にベンゼン環が4つあり、基本的な作用や効き目は三環系と同じですが、副作用がより少ないとされています。

BSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
 SNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

効果は、三環系や四環系とほぼ同じですが、効き目が早く、抗コリン作用による副作用がきわめて少ないのですが、薬代が高価です。

妊娠中や出産後の抗うつ薬の服用は、胎児や授乳する乳児への影響を考える必要があります。

主な抗うつ薬
分類 一般名
三環系 イミプラミン(トフラニール イミドール)
アミトリプチリン(トリプタール ラントロンほか)
ノルトリプチリン(ノリトレン)
クロミプラミン(アナフラニール)
アモキサンピン(アモキサン)
ロフェプラミン(アンプレット)
ドスレピン(プロチアデン)
四環系 マプロチリン(ルジミオール クロンモリンほか)
ミアンセリン(テトラミド)
セチプチリン(テシプール)
その他 スルピリド(ドグマチール アビリットほか)
トラゾドン(レスリン デジレル)
SSRI フルボキサミン(デプロメール ルボックス)
パロキセチン(パキシル)
セルトラリン(ジェイゾロフト)
SNRI ミルナシプラン(トレドミン)
NaSSA ミルタザピン(リフレックス レメロン)

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