アレルギーを予防する
花粉症やアトピー性皮膚炎など、アレルギーにかかる人が年々増えています。
アレルギーとは、アレルギーを起こす物質(アレルゲン)に免疫細胞が反応して、これをからだから排除しようと過剰に反応してしまうことです。
自分を守るために免疫がはたらきすぎてしまい、自分に不都合な症状を引き起こすのです。
アレルギーには免疫細胞のヘルパーT細胞が関係しています。卵やダニ、スギ花粉などのアレルゲンがからだに入ってくると、これを排除するためにはたらくB細胞を、ヘルパーT細胞が助けます。
ヘルパーT細胞には1型と2型があり、2つのバランスがとれていれば問題ないのですが、腸内の悪玉菌が増えて免疫力が低下して、2型が優位な状態になるとアレルゲンに強く反応してしまい、アレルギー症状となってあらわれるのです。
アレルギーというと、子どもなど若い世代がかかるものというイメージがあり、加齢とともにリスクが減っていくと思われるかもしれません。
しかし、年をとれば安心ということはありません。
50歳を過ぎてから突然アトピー性皮膚炎を発症したり、60歳を過ぎて花粉症になる人も少なくないのです。
日常生活に支障をきたすアレルギーを防ぐためには、腸内環境を整えて、免疫細胞が活躍できる下地をつくることが大切なのです。
アレルギー予防のキーワードとなるのが、乳酸菌と納豆菌です。
アレルギーの原因となるのは、ヘルパーT細胞の1型・2型のアンバランスです。
とくに2型が優位になるとアレルギー反応が強く出るようになるのですが、乳酸菌や納豆菌には1型のはたらきを活性化する作用があることがわかっています。
そこでおすすめなのが、発酵食品で、ヨーグルトやチーズ、味噌、しょう油、キムチ、漬物、塩麹、納豆など、乳酸菌や納豆菌で発酵させた食品には、菌のパワーが凝縮されています。
それらを日常的に食べていれば、1型のはたらきを高めて、免疫細胞が本来の力を発揮するのを助けます。
また、乳酸菌はそれ自体が腸内の善玉菌ですし、納豆菌には善玉菌を増やすはたらきがあるので、腸内環境を整えることにもつながります。
さらに、腸内を掃除してくれる食l軌楓馳の豊富な食べ物もたっぷりと摂り、毒素の排出を促して、アレルギー予防効果を高めるようにします。
<アレルギー予防に効果のある食品>
きくらげ、干ししいたけ、ひじき(食物繊維が突出して多い)
緑茶(抗アレルギー作用がある)
ヨーグルト、チーズ(乳酸菌が非常に豊富)
キムチ(豊富な乳酸菌や食物繊維が腸内の善玉菌を増やす)
漬物(乳酸菌のほか、食材に含まれるビタミンや食物繊維も摂れる
塩麹(乳酸菌が腸内の脂肪を排出するはたらきがある)
納豆(納豆菌がヘルパーT細胞の1型を活性化させる)
甘酒と塩麹で発酵させたホットスムージー“ほっとSaiby”
48種の発酵植物×食物繊維・乳酸菌
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