赤味噌と白味噌の効能と血糖値を抑える黒酢
味噌を大別すると「赤味噌」と「白味噌」に分けられます。
その違いは主原料である大豆と麹の配合比率で、大豆の配合比率が高いものが赤味噌となります。
赤味噌に含まれる栄養素のなかで特徴的なのが、ラノイジンとペプチドです。
どちらも抗酸化力が強く、代謝を上げるはたらきがあります。
代謝が上がればエネルギーの消費も上がり、また血糖値の急上昇も抑えられます。
また、大豆の成分であるイソフラボンにも、代謝を高めるはたらきがあるほか、さまざまな効能が期待できます。
本来、摂り過ぎはからだにマイナスに作用しますが、発酵食品に含まれるイソフラボンは性質が変化しているため安心です。
発酵によって吸収効率もよくなっているので、朝、赤味噌の味噌汁を1杯飲むようにします。
赤味噌と比べて麹を多く含む白味暗には、赤味噌にはないGABA(ギヤバ)が豊富に含まれています。
GABAは脳の興奮を抑える神経伝達物質で、脳を鎮めてからだをリラックスさせる効果があります。
夕食に白味噌を取り入れると、心地よい眠りやストレスの軽減を促してくれます。
最近人気のコチエジャンは、唐辛子味噌という意味をもつ発酵食品で、唐辛子の辛み成分であるカプサイシンには、胃の粘膜を保護するほか、代謝機能を高める作用があり、脂肪燃焼、疲労回復、冷えの予防などにも効果的です。
また、ふつうの酢に比べて熟成期間が長い黒酢には、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ペプチドなどが豊富に含まれています。
それにより、がん細胞の増殖抑制、感染症の予防、抗菌作用、解毒作用、コレステロールや中性脂肪の低減といったさまざまな作用があります。
なかでもとくに注目したいのが、血糖値の上昇を抑える効果です。
米やパンなど血糖値を上昇させやすい高GI食品は、黒酢といっしょに摂ると血糖値の急な上昇を抑えてくれるのです。
酢飯はそのいい例です。
また、酸味のもとであるクエン酸のはたらきにより食欲を抑えるほか、食べたものをエネルギーに変え、老廃物を体外に排出する代謝を促すので、疲労の回復やダイエットにも効果的です。
甘酒と塩麹で発酵させたホットスムージー“ほっとSaiby”
|
|