臭いが有効成分の魚の発酵食品とアルツハイマー病予防の赤ワイン
魚の発酵食品には、アンチョビ、くさや、ぬか漬け、味噌漬け、粕漬け、麹漬け、鮭の紅葉漬け、寿司、なれ寿司、鮒寿司、かぶら寿司、ハタハタ寿司など、さまざまなものがあります。いずれも保存を目的に発酵・熟成させたもので、素材本来の栄養素に新たな有効成分が加わり、凝縮されています。
たとえば、異様な臭いを放つくさやは、発酵によってつくられたビタミン類や必須アミノ酸により滋養があることに加え、高い抗菌力があり、天然の抗生物質ともいわれています。
また、カタクチイワシを塩漬けにしたアンチョビは、脳のはたらきにとって重要な引が豊富なほか、イワシの身から抽出されるイワシペプチドには高めの血圧を下げる作用があるといわれています。
また、植物に含まれる色素や苦味の成分で、細胞の生成や活性化を助けるはたらきがあるのがポリフェノールです。
さまざまな種類があるなかでも、赤ワインに含まれるレスベラトロールは、脳の神経細胞を活性化させ、認知機能を向上させることが明らかになっており、アルツハイマー病の予防・改善に効果があります。
また最近では、長寿遺伝子を活性化させるはたらきがあることも発見され、注目されています。
そのほかにも、主原料であるブドウに含まれるタンニン、色素成分のアントシアニン、フラボノイドといったポリフェノールが含まれており、高い抗酸化力によって悪玉コレステロールを低減させ、動脈硬化や脳血管障害などを予防することが知られています。
甘酒と塩麹で発酵させたホットスムージー“ほっとSaiby”
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