食品添加物の腸への影響
近年、健康志向から、低カロリーをうたう食品が増え、「カロリーオフ」「ゼロカロリー」「ダイエッ上などの文字が、パッケージに大きく躍っています。
食品のカロリーを低く抑えているのは、人工甘味料で、食品成分に表示された、「スタラロース」や「アスパルテーム」などです。
人工甘味料には、砂糖の数百倍の糖度があり、ほんの少量で甘みを出すことができます。
しかも、体内に吸収されてもほとんど分解・代謝が行われないため、血糖値を上げることもありません。
それは一見、肥満や生活習慣病の予防に効果的であるようにも思えます。
しかし、人工甘味料は化学的に合成したものであり、腸にとっては異物です。
すると、腸内では異物が悪さをはたらかないように、脂肪を集めて人工甘味料を包み込もうとします。
こうした作用から、かえって脂肪がたまりやすい環境をつくつてしまうのです。
摂取カロリーを減らそうとして、かえって太りやすいからだをつくってしまうのです。
人工甘味料に限らず、食品添加物はこのように腸には異物として認識され、腸内環境を崩す原因をつくります。
できるだけ摂らないように心がけることが賢明なのです。
もうひとつ、腸内を悪玉菌の楽園に変える悪しき要因があり、それが便秘です。
便秘になると、腸内に便が長くとどまるため、それを栄養源として悪玉菌がどんどん増殖していきます。
すると、アミノ酸やたんばく質などの分解が促進され、インドール、スカトール、アミン、アンモニア、硫化水素といった有害物質がさかんにつくられます。
これらの物質が腸内にたまると、おなかが張ったり、腹痛を起こす原因となります。
また、腸から吸収されれば、血液にのって全身を巡り、細胞の新陳代謝を低下させて、老化を促す結果となるのです。
ですから、たかが便秘と侮ってはいけません。
便秘は腸内環境が悪化しているサインですので、続くようなら、改善する努力が必要です。
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