認知症の原因は高脂肪食と運動不足
近年では、認知症に関する研究がさかんに行われており、どんな人が認知症になりやすいのかが少しずつ解明されてきています。
アルツハイマー病の場合、大きな要因となるのが、高脂肪の食事です。
マウスの実験によれば、高脂肪のエサを食べ続けたほうは、ふつうのエサを食べたほうと比べて、老人斑が約2倍に増えたそうです。
また、アルツハイマー病を発症しているマウスに40%のカロリー制限を行ったところ、老人斑が約3分の1に減少したといいます。
別の研究では、食後に血糖値の下がりにくい糖尿病の人は、・血糖値が正常な人と比べて老人斑ができやすいという結果も出ています。
長年かたよ偏った食事を続け、それを消費するための運動をしない人が、アルツハイマー病になりやすいのです。
脳血管性認知症の場合、直接の原因は脳卒中ですが、その引き金となるのは動脈硬化や高血圧で、日々の食生活や運動不足が大きく関わっています。
認知症は、悪しき生活習慣の積み重ねによって、脳細胞が老化した結果生み出される病気といえるのです。
健康な脳細胞を維持するには、まず、高脂肪食を控えることが先決です。
脂っこいものが好きな人や食べる頻度が高い人は、適切なカロリーの低脂肪食に切り替えるようにします。
さらに、食べ過ぎにも注意が必要で、たとえ高脂肪食を減らしても、ごはんやパンなど炭水化物を摂り過ぎているようでは、摂取カロリー自体は変わりません。
長寿遺伝子の活性化と同様、「腹7分目」を心がけるようにします。
1口30回は噛むクセをつけると食べ過ぎ防止にもなります。
抗酸化力の強い食材を取り入れるのもおすすめで、鮭、エビ、カニなどを積極的にメニューに取り入れるようにします。
同様に、脳の炎症抑制作用のあるエクストラバージンオリーブオイルや、脳を活性化させるDHAやEPAを含んだ青魚なども効果的です。
ザクロには、アントシアニンを主成分とするフラボノイドやタンニンなどのポリフェノールが高濃度で含まれており、脳の酸化を防いで、アルツハイマー病の原因となる老人斑を減少させる作用があります。
同様に野菜や果物を手軽に吸収できる生ジュースを週3回以上飲むようにします。
さらに、発酵食品では、赤ワイン、納豆、ヨーグルト、かつお節などがおすすめです。
<認知症予防に効果的な食材>
エクストラバージンオリーブオイル (強い抗炎症作用で脳細胞の炎症を予防する)
鮭、エビ、カニ(強力な抗酸化力で、活性酸素を除去し、悪玉コレステロールを低減させる)
青魚 (脳の血流を促して、脳を活性化させる)
ザクロ (ザタロポリフェノールが脳の老人斑を減少させる)
カレー粉 (クルクミンというポリフェノールが、脳の老人斑のもとであるアミロイドβたんばくを分解する)
赤ワイン (抗酸化力の高いレスベラトロールが豊富)
納豆 (血栓を予防し、血流を促す)
ヨーグルト (血中のコレステロールの低減)
かつお節 (血栓を予防し、血流を促す)
甘酒と塩麹で発酵させたホットスムージー“ほっとSaiby”
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