脳の血流をアップさせるしょう油と血圧を下げる塩辛
しょう油は主原料の大豆と小麦を、麹、酵母、乳酸菌で長期にわたって発酵・熟成した、和食の基本となる調味料です。
胃液の分泌を活発にして食欲を高め、消化を助けるはたらきと、大腸菌などを死滅させる強い殺菌力をもっているのが特徴です。
しょう油の成分で着目したいのが、脳の興奮を抑えるはたらきのあるGABA(ギヤバ)です。
これには精神を安定させる作用があるほか、脳の血流を改善し、脳の代謝を活性化させるはたらきがあり、アルツハイマー病の予防に効果があるとされています。
また、血圧を下げるヒスタミン吸収抑制成分が含まれていることや、大豆に由来する物質が血圧の上昇を阻害することなどが最近わかり、血圧降下作用も期待されています。
塩分摂取を控えるために敬遠されがちですが、多面的機能をもつ食品なのです。
塩辛にはペプチドをはじめ、ビタミンA、鉄、亜鉛などが豊富に含まれています。
アミノ酸の結合体であるペプチドには、血管を収縮させる物質を抑制する作用があり、血圧を下げる効果があります。
ビタミンAは抗酸化力が高く、有害な活性酸素を除去して、老化の進行を防いだり、がんの発生・増殖を抑えるはたらきがあるとされています。
また、皮膚や鼻、喉などにある粘膜のはたらきを正常に保つ作用があるため、免疫力が強化され、感染症の予防にもつながります。
塩分の含有量が高いので、摂り過ぎに注意が必要ですが、アンチエイジングにはうれしい効果をもっています。
甘酒と塩麹で発酵させたホットスムージー“ほっとSaiby”
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