肌をつややかに保つ
健康長寿をまっとうするうえで、「見た目」も大切で、肌にハリやツヤがあるだけで、実年齢よりもずっと若々しく見えるものです。
そんな肌を老化させる原因として、紫外線や乾燥などの環境要因がよく取り上げられますが、それ以上に関わっているのが、糖化です。
肌のハリを保っているのは、真皮という部分にあるコラーゲンという弾力のある繊維です。
これはたんばく質でできていますが、そこに糖が結合すると、「AGE」という老化物質が生み出されて蓄積します。
するとコラーゲンは弾力を失って、シワ、たるみ、黄ばみ、くすみなどとなってあらわれるのです。
しかも、AGEは新しい肌細胞を生み出すはたらきにもダメージを与えるため、肌の再生能力も低下させます。
そもそもコラーゲンの体内含有量は20代がピークで、それ以降は減少し、40代になると半分になります。
ですから、加齢とともに肌のハリを失っていくのは、ある意味自然なことなのですが、そこへ甘い物の食べ過ぎ、運動不足、ストレス、過労、肥満などの要因が加わって糖化が加速すれば、さらに肌の老化を早めることになってしまいます。
それを最小限にするためには、コラーゲンが配合された化粧品を使うよりも、からだのなかから改善することを優先することが大切です。
コラーゲンヘのダメージを減らし、肌細胞の再生を促す食生活を心がけることが不可欠です。
肌に活力を与える基本は、良質のたんばく質を摂ることです。
たんばく質はコラーゲンの材料であり、生成を促すからです。
また、コラーゲン自体を豊富に含んでいる鶏の手羽先、フカヒレ、スペアリブなどを摂るの効果的です。
たんばく質の吸収効率を高めたいなら、発酵食品が最適です。
たとえば、麹菌は食材を発酵させる過程でたんばく質を分解し、吸収をよくします。
ですから、たんばく質の宝庫ともいえる大豆を使った赤味噌、白味噂、納豆などは、美肌を維持するうえで有効な食品といえます。
とくに味噌の麹酸には、メラニン色素の生成を抑え、肌を白くする効能があるのでおすすめです。
味噌を選ぶ際、色が濃いほど抗酸化力が高いので、白味檜よりは赤味噌のほうがいいかもしれません。
また、マッコリには乳酸菌に加え食物繊維も豊富で美肌効果もあります。
さらに、肌を活性化させるには、さまざまなビタミンが必要です。
これらがまんべんなく摂れるように、食事の栄養バランスにはつねに意識を向け、若々しい肌をキープするようにします。
<美肌に効果のある食材>
鶏手羽先、フカヒレ、スペアリブ(コラーゲンが豊富)
ブロッコリー、ピーマン、オレンジなど(ビタミンCが豊富)
緑黄色野菜(ビタミンA、Eが豊富)
レバー、ウナギ(ビタミンA、B2が豊富)
大豆製品、卵、乳製品(ビタミンB2が豊富)
カツオ、マグロ、豚もも肉、バナナ(ビタミンB6が豊富)
ナッツ類、ごま、アボカド(ビタミンEが豊富)
赤味噌、白味噂(良質のたんばく質が麹菌の力で吸収しやすい状態になっている)
マッコリ(乳酸菌と食物繊維に美肌効果)
納豆(良質のたんばく質のほか、ビタミンB2、B6が豊富)
甘酒と塩麹で発酵させたホットスムージー“ほっとSaiby”
48種の発酵植物×食物繊維・乳酸菌
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