塩麹や酒粕や甘酒の麹パワー
最近話題の塩麹は、麹に水と塩を加えて発酵させたもので、どんな食材、料理にも使えることから、魔法の万能調味料と呼ばれています。
この塩麹には、幅広い効能が秘められています。
発酵の過程でビタミンB1、B2、B3、ビオチン(ビタミンH)、ナイアシン、パントテン酸、イノシトールといったビタミン類が生み出されるため、非常に高い疲労回復効果があります。
また、アミノ酸の一種であるGABA(ギャバ)により、神経を鎮めてストレスを軽減する作用もあります。
老化の原因である活性酸素を中和し、細胞のサビつきをコントロールしてくれるため、老化の予防にもつながります。
酒粕の特徴ともいうべき有効成分は、麹に含まれるレジスタントプロティンというたんばく質です。
米から日本酒をつくる際、麹菌と酵母を使ってデンプンやたんばく質を分解し、アルコールやアミノ酸を生み出します。
米に含まれる成分が次々と分解されていくなか、消化されにくい性質をもつレジスタントプロテインはそのまま残され、凝縮します。
消化吸収されにくいレジスタントプロテインには、脂肪を捕まえるはたらきがあります。
そのため、腸内で脂肪をがっちり吸着し、体外へと排出してくれるため、悪玉コレステロールの低下を促します。
また、便に含まれる脂質の畳も増えますから、便秘を改善するメリットもあります。
さらに、酒粕には酵母もたっぷりと含まれており、皮膚の粘膜をつくるビタミンB2、疲労回復に役立つビタミンB6からだに必要な必須アミノ酸が、米のときよりも増えているため、まさに栄養の宝庫といえます。
麹を糖化(デンプンを糖分に変化させること)してつくつた甘酒にも、多くのメリットがあります。
まずは、人間のエネルギー源となるブドウ糖を多く含んでいることです。
ビタミンB1、B2、B6ビオチン、ナイアシン、パントテン酸、イノシトールなど、炭水化物、脂質、たんばく質の代謝に必要なビタミン類が豊富なことです。
さらに、からだではつくることができない必須アミノ酸も9種類すべて含んでいることなどです。
このようにからだに不可欠な栄養成分が豊富で、しかも発酵によって吸収されやすくなっていることから、「飲む点滴」とも呼ばれています。
甘酒と塩麹で発酵させたホットスムージー“ほっとSaiby”
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