血管を丈夫にするみりんとがんを抑制する日本酒
みりんは、もち米や米麹、焼酎などを原料に、長期にわたって糖化・熟成させてつくります。
ふくよかな甘みは、グルコースやオリゴ糖などによるものですが、とくにオリゴ糖には、ビフィズス菌などの腸内善玉菌を増やす効果があります。
また、もち米のデンプンやたんばく質が麹の酵素のはたらきで分解され、アミノ酸やペプチド類も豊富です。
アミノ酸は旨味成分であると同時に免疫細胞を活性化させるはたらきがあります。
ペプチドには、コレステロールや中性脂肪の上昇を抑制したり、脂肪の代謝を活発にする作用もあります。
さらにみりんには、クエン酸など多くの有機酸が含まれています。
クエン酸は、血液をきれいにして血管を丈夫にしたり、血液中の糖分の燃焼を促すなど、生活習慣病の予防にも役立ちます。
米と麹を発酵させてつくる日本酒には、アミノ酸をはじめ、ビタミン、ミネラルほか100種類以上もの微量栄養素が存在しているといわれています。
なかでも注目したいのがアデノシンという核酸の一種で、他のアルコール類とは比べものにならないほど多く含まれています。
アデノシンには、血管の収縮を阻害する作用があり、血行を促します。
また、悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化するのを抑制するはたらきもあるので、動脈硬化の予防にもつながります。
さらに、日本酒の製造過程で生み出されるアミノ酸には、がん細胞の増殖を抑える免疫細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化させるはたらきがあることがわかり、がん抑制効果が期待されています。
甘酒と塩麹で発酵させたホットスムージー“ほっとSaiby”
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