長寿遺伝子を活性化させる
アンチエイジングに関する研究がさかんに行われている昨今、長寿遺伝子を活性化させる、とある物質が話題になっています。
赤ワインなどに多く含まれる「レスベラトロール」です。
レスベラトロールというのはポリフェノールのひとつで、赤ブドウやピーナッツの皮などに微量に含まれています。
この成分を投与したマウスの実験から、食事の摂取量を制限したり運動をしなくても、長寿遺伝子のはたらきが高まることが判明したのです。
また、別の研究によると、レスベラトロールには認知症の症状改善や予防に有効であることも明らかになっています。
長寿遺伝子の活性化にせよ、認知症の予防効果にせよ、赤ワインの健康長寿における可能性には大いに期待できます。
とはいえ、赤ワインはアルコールですので、過剰摂取は肝臓に悪影響を及ぼします。
せめて1日にグラス1杯から1杯半くらいの適量を守り、くれぐれも飲み過ぎには注意するようにします。
そもそもなぜ人間は老化していくのかについて、細胞は古くなると、細胞分裂によって新しい細胞に交換されます。
それによりからだは若々しさを保っているわけですが、細胞分裂は永遠に繰り返されるわけではなく、正常な細胞は50固くらいが限度といわれています。
そのメカニズムのカギを握っているのが、「テロメア」です。
テロメアは、細胞内にある遺伝子のDNAの末端にキャップのようにくっついていて、DNAを損傷から守り、遺伝子を安定させる役目を果たしています。
このテロメアは、細胞分裂を繰り返すたびに短くなり、やがて消えてなくなります。
すると細胞も遺伝子が不安定になることを阻止するため分裂することを停止し、若い細胞が生まれなくなります。
それが人間の老化の一因ではないか、と考えられています。
こうして見ていくと、テロメアはあらかじめ細胞の分裂回数を規定して、寿命を決める老化時計のようなもの、といえなくもありません。
ところが、テロメアの短縮はだれでも同じというわけではなく、さまざまな環境要因に影響を受けていることがわかっています。
テロメアに関するある調査によれば、太っていてコレステロールが高い人は、細胞分裂が短時間に起こるため、テロメアの短縮が早まることが確認されています。
また、たばこを吸う人の短縮が、吸わない人よりも早いこともわかっています。
このように細胞の老化の進み方は、生活習慣によって左右されるのです。
からだは細胞によって成り立っています。
テロメアを長持ちさせ、老化をスローダウンするためにも、食べ過ぎ、喫煙、運動不足などの悪しき生活習慣を改善することが大切なのです。
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