ニキビの種類
ニキビは尋常性ざ瘡(アクネ・ブルガリス)という学名で呼ばれる皮フの病気です。
ニキビで悩んでいる人はもうすでに御存知かもしれませんが、ニキビにはその症状の段階によっていくつかの種類に分けることができます。
それは、
○白ニキビ
○黒ニキビ
○赤ニキビ
○黄ニキビ
と呼ばれるもので、右から左へいくほど症状が悪化しています。
自ニキビを放置すると黒こキビとなり、さらに赤ニキビや黄ニキビへと悪化することになります。
●白二キビ
ニキビができるのは毛穴(毛包)の中です。
この毛穴の出入り口が、皮脂(分泌される脂質)やアカなどでフタがされたように詰まり(角栓形成)、ニキビとなります。
白ニキビはこの状態のニキビで、この状態では毛穴が詰まっているために、皮脂が分泌されても外に排出できなくてどんどんたまっていきます。
毛穴の部分が白く膨れているようなニキビがこの段階です。
医学的には面飽(コメド)と呼ばれており、この状態がニキビの基本的な症状といえるです。
この白こキビが悪化して、黒ニキビや赤ニキビ、黄ニキビとなっていきます。
そのため、この様なニキビの初期症状の段階で治療できるならそれが一番なのですが、そのまま放置して悪化させると次の段階へと移行していきます。
●黒二キビ
白ニキビは毛穴の詰まった状態です。
この状態で、毛穴の中に詰まった皮脂やアカなどが酸化して黒く固まり、毛穴の出入り口の部分が黒く見える状態が黒ニキビです。
自ニキビの状態から、汚れが詰まった毛穴をふさいでいる栓が古くなってかたまってしまったのが黒ニキビです。
いわゆる「毛穴の汚れ」と呼ばれている黒いブツブツのものも黒ニキビの仲間です。
黒ニキビは鼻の先などにいくつも集まってできていることもあります。
●赤二キビ
白ニキビや黒ニキビが炎症を起こして悪化すると赤ニキビとなります。
白ニキビや黒ニキビでは毛穴に皮脂などの汚れがたまっていくのですが、この汚れにアクネ桿菌(ニキビ桿菌)などの細菌が繁殖して赤ニキビになります。
アクネ桿菌などの細菌は脂質を好むので、皮脂などの汚れが詰まった毛穴のなかで盛んに増殖していきます。
こうした細菌が毛穴の内部で炎症をひき起こして、毛穴の部分が赤く膨らみます。
このとき痛みを感じるようでしたら、皮フの深い部分まで炎症が広がっていると考えられます。
白ニキビや黒こキビの段階で治ると皮フへのダメージはさほど残らないのですが、赤ニキビまで悪化すると、毛穴のなかの皮フを組織する細胞の細胞壁を損傷させて「あばた面」「夏みかん」「月面クレーター」など、あまり嬉しくない名前で呼ばれるデコボコのニキビ跡をつくってしまう危険性が高くなります。
赤こキビを爪や指でつぶすとさらに炎症がひどくなったりニキビ跡が醜くなることもあるので、なるべく早く治療します。
赤ニキビの炎症がひどくなって膿が出て大きく腫れている状態を、赤ニキビと分けて「黄ニキビ」ということもあります。
●黄ニキビ
黄ニキビはアクネ桿菌などの細菌が起こす炎症が皮フの真皮層にまで深く進行し重症化している状態です。
黄ニキビは赤ニキビよりさらに症状が悪化しているので、皮フを組織する細胞の細胞壁を損傷させて、デコボコのニキビ跡をつくってしまう危険性がいっそう高くなります。
また、デコボコが残らない場合でも、皮フが薄くケロイドのようになってしまうこともあります。
こうした症状になる前に治療するのが望ましいのですが、黄ニキビになってしまったらなるべく早く治療を受けることを考えるようにします。
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