スイカの煮汁で体内の毒素を排出
古くから「肝心要」という言葉があるように、肝臓や腎臓は、生命を維持するうえで重要な臓器と考えられてきました。
肝臓の働きをひと言でいうなら、体内の化学工場です。私たちの体を構成するタンパク質を合成するほか、アルコールやアンモニアといった有毒物質、老廃物などを分解して解毒する作用があります。
肝臓で解毒された有毒物質や老廃物は、血管を通して腎臓で濾過され、尿といっしょに体の外へ排出されていきます。
したがって、肝臓や腎臓の働きが悪くなると、体内に毒素が蓄積してしまい、さまざまな不調が起こります。
倦怠感や体のむくみ、冷えなどはその典型的な症状です。
いまではすっかり定番となった、体にたまった毒素を浄化して排出させる健康法「デトックス」ですが、体の毒出し力を上げるには、肝臓と腎臓の機能を高める必要があります
。そこで、効果的なのが「スイカの煮汁」です。
スイカには、肝臓と腎臓の働きをあと押しする成分「シトルリン」が含まれています。
シトルリンは、体の中で発生した有毒のアンモニアを、肝臓で毒性の少ない尿素へと変換させます。
さらに、体内でアミノ酸の一種であるアルギニンへと変化し、血管を拡張させる作用があります。
血管が広がると、血液の流れがよくなって腎臓の血管にも大量の血液が流れるようになります。
すると、尿素をはじめとする老廃物の濾過がスムーズになり、尿がたくさんつくられます。
尿素が蓄模すると、最悪の場合、命を落とす危険性もあります。しかし、尿としてすっきりと出すことができれば、勝胱炎や頻尿、腎炎といった泌尿器科系のトラブル改善にも大きく役立ちます。
スイカには、体の毒出しを助ける成分がほかにもたくさんあります。
アミノ酸の一種であるグルタチオンには、強力な解毒作用や抗酸化作用があり、肝臓の解毒作用を高める効果があります。
肝機能の強化にも有効です。
ミネラル成分の一つである、カリウムにも利尿作用があります。
カリウムは、尿とともに体内の塩分を体外へ排出してくれるので、高血圧の改善にも効果を発揮します。
体内の毒出しは、尿だけの働きではありません。
毒素のかたまりである便をしっかり出すこともたいせつです。
そのためには、食物繊維と水分をとって腸の働きを活性化する必要があります。
スイカには、食物繊維が豊富なうえ、水分もたっぶりで、腸内の浄化にもってこいの食材です。
スイカには、ポリフェノールの仲間であるリコピンやタンニン(高濃度カテキン)も含まれています。
これらは、悪玉の活性酸素を除去する抗酸化作用を持っていて、動脈硬化や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や老化、がんを予防してくれます。
また、タンニンには体脂肪を分解して燃焼させる働きがあるので、ダイエット中の人にもおすすめです。
スイカに含まれるポリフェノールは、熟に強いので加熱して煮汁にしても失われません。
それどころか、成分が凝集されてむしろすぐれた抗酸化パワーを発揮します。
スイカの多彩な成分は、体内で総合的に働き、内臓や代謝機能を高めてくれます。
スイカの煮汁であれば、少量でも十分効果が得られます。
<スイカの煮汁>
@スイカの切り分け、種を取り除きます。
Aおろし器でスイカの赤い果肉部分をすりおろします。
B鍋に入れ弱火で30分から1時間ほど煮詰めます。
Cとろみが出て半量以下になったら完成です。
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