酢の物や和え物が肝臓を守る
飲酒の前や、酒の席で酢の物をとると、酔いが緩和されることがあります。
それもそのはずで、酢に含まれているりんご酸やコハク酸、酢酸などの有機酸には、肝機能を高める働きがあるのです。
実際、酢をアルコールといっしょにとると深酔いしないというアメリカからの研究報告もあります。
また、酢の物と同様、肝臓の機能を高めてくれる酒肴としてあげられるのが、あえ物です。
あえ衣によく使われるゴマや落花生、クルミなどには、脂肪肝を防ぐといわれる不飽和脂肪酸がたっぷり含まれているからです。
小料理屋の酒のつきだしに酢の物やあえ物が多いのも、それなりに理由があってのことだとあらためて気づかされます。
そこで、家庭での晩酌にもぜひこれらを1〜2品添えて、肝臓の負担を軽くしてあげたいものです。
あえたり酢の物にする材料としては、肝臓のために栄養のバランスを考えて、動物性タンパク質食品に野菜を組み合わせることが好ましいといえます。
ちなみに、あえ物に適した、代表的な材料の組み合わせ例を幾つかあります。
まずは、ねぎまたはわけぎとあおやぎのぬた(酢みそあえ)です。
貝類はミネラルを含んでおり、良質のタンパク質食品に属するものが多いのでおすすめです。
あおやぎはこのほか、きゅうりといっしょに黄身酢あえにするのも手で、卵の黄身に含まれるコリンが、肝臓に脂肪が沈着するのを防いでくれます。
大根おろしを使ったおろしあえ(みぞれあえともいう)には、豚のバラ肉や鶏肉、なまり、あじの生干しなどが向きます。
落花生あえなら貝柱やいかなどを、しいたけやほうれんそう、さやいんげんなどと組み合わせてみます。
ほうれんそうにはシュウ酸が含まれていて、とりすぎると肝機能に障害をきたしたり、尿路結石をつくったりすることがあるといわれています。
とはいっても、あえ物に使う程度の量なら心配ありませんし、シュウ酸はアクの一種なので、青菜のゆで汁を捨ててしまえば問題はありません。
卯の花あえは、別名からまぶしとも呼ばれ、ほろほろになるまでからいりしたおからで魚や野菜をあえたものです。
酢でしめたあじやいわしを、にんじん、たけのこ、れんこんなどと組み合わせます。
具だけでなく、あえ衣のほうにも動物性タンパク質食品を使ったものもあります。
卵黄を使った黄身酢あえがそれで、ほかに枝豆のツナあえや菊花と大根のイクラあえ、そしてこのわたや酒盗、たらこ、あんこうの肝などを衣に使ったあえ物です。
組み合わせ方によってはタンパク質がたっぶりとれて申し分ないのですが、塩分が多すぎるあえ衣は健康上あまりおすすめできません。
さて、酢の物ですが、これに向くタンパク質食品としては、なんといっても、あじ、なまこ、カキなどがあげられます。
特にカキにはグリコーゲンやアミノ酸が大量に含まれており、肝機能を高めて、アルコールの害から守る働きがあります。
また生のまま口にするのでビタミンの損失もなく、殺菌作用のある酢が、さらに味を引き立ててくれます。
酢の物もあえ物も、旬の素材をじょうずに組み合わせて変化に富ませ、目先の変わったオツな一品としてもっと横極的に食卓にのせるようにします。
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