肝臓の病気NASHとは
肝臓の病気にはウイルス性の肝炎やアルコール性の肝炎、肝臓がんなどがありますが、最も身近なものといえば、脂肪肝です。
特に、女性の脂肪肝がふえています。
かつて、脂肪肝は男性に多く、それは男性のはうがアルコールをとる機会が多いからだと考えられていました。
ところが、最近では50代以降の女性では、男性と大差ないという結果が出ています。
女性は更年期以降、皮下脂肪などに脂肪をためる働きのある女性ホルモンの働きが弱まるため、肝臓に脂肪がたまりやすくなるのではないかと考えられています。
脂肪肝は、禁酒やカロリー制限で回復するため、以前はそれはど深刻に考えられていませんでした。
ところが、近年、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)という病気が知られるようになり、この病気でも脂肪肝が起こることがわかってきたのです。
NASHはアルコールを飲まない人にも起こり、放置しておくと、脂肪肝から肝炎、肝硬変や肝臓がんへと進行してしまう、恐ろしい病気です。
肝臓に脂肪がたまると、肝細胞のミトコンドリアという器官が中性脂肪を燃やし、活性酸素を発生させます。
この活性酸素はミトコンドリア自身を傷つけ、さらに中性脂肪を過酸化脂質に変えて、これもミトコンドリアを傷つけます。
その結果、肝臓に炎症が起こって肝炎になってしまうのです。
肝臓は沈黙の臓器とよくいわれ、脂肪肝も最初はほとんど症状がありません。
ところが病気が進むと、肝炎の症状である黄痘や腹水、むくみ、静脈瘤、意識混濁、出血傾向などの症状が次々とあらわれます。
肝細胞の破壊が進み、こうした症状が出る前に手を打つ必要があるのです。
では、NASHを予防していくにはどうすればよいでしょうか。
NASHのいちばん大きな要因は、肥満です。ウエスト/ヒップの値が0・8を超えると危険だとされています。
肥満を防ぐためにまず気をつけたいのは食生活で、特に、アルコール、甘い物、アブラです。
アルコールは体内に入ると、中性脂肪の原料になる脂肪酸を肝臓に運び、肝臓に脂肪を蓄えるので、脂肪肝の原因になります。
アルコール自身も肝臓によくないのですが、肝臓が糖から中性脂肪を合成する働きをも活発にしてしまうので、要注意なのです。
甘い物=糖と、アブラ=脂肪も、それぞれ肝臓に運ばれてくると、中性脂肪に合成されます。
特に現代の私たちの食生活では、この甘い物と脂肪をとりすぎる条件がそろっていますから、意識してとりすぎを防ぐ必要があります。
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