ビタミンAやビタミンUで肝臓を守る

ビタミンAやビタミンUで肝臓を守る

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ビタミンAやビタミンUで肝臓を守る

ビタミンAにも肝臓を守る作用があります。

特にビタミンAになる前の物質であるβ−カロテンには、肝障害の原因となる活性酸素という物質を抑える働きがあります。

そのうえビタミンAは、肝臓がんを防ぐ働きをも持っています。

Aが働くのは主に目や皮膚の細胞ですが、貯蔵されるのは肝臓です。

アルコールによる肝障害が進行して肝細胞の数が減ってくると、Aの貯蔵場所も少なくなります。

そこで、Aも十分補給してやらなくてはなりません。

ビタミンAはレバーやうなぎ、卵黄、バター、牛乳などのほか、β−カロテンとして、色の濃い野菜、たとえばほうれんそうやブロッコリー、にんじんなどに豊富に含まれています。



なお、急性肝炎のときには、β−カロテンは十分にとってもかまいませんが、ビタミンAは補う程度にしてとりすぎないようにします。

また、肝細胞の修復を助けるという点では、近年、ビタミン様物質であるビタミンUがクローズアップされています。

ビタミンUといえば、『キャベジン』という商品名で、胃薬としてよく知られていますが、これが肝臓病にも効果のあることがわかってきました。

臨床試験を行った結果、肝炎の患者さんにビタミンUを与えると、GOT、GPTなどの値が改善され、肝炎の治療に有効であることが確かめられたのです。

いずれにしても、肝臓が障害されると、ビタミン様物質を含むすべてのビタミンが欠乏します。

栄養バランスのとれた食事でぜひカバーするようにします。

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