もやしは肝機能をアップさせる
もやしとは、穀類や豆類などの種子を発芽させたものの総称で、植物性タンパク質やビタミン（B1、B2など）、ミネラル（カルシウム、鉄分など）、食物繊維などを多く含みます。
また、豆の状態では存在しないビタミンCが発芽によって急増します。
長い間、肝機能の低下していた状態がつづくと、栄養素の貯蔵能力が悪くなるため、ビタミンやミネラルが不足しがちになります。
もやしをこまめに食べれば、ビタミンB群やビタミンC、ミネラル類を効率よく補給できるので、肝機能に栄養が行き渡り、いち早く回復するのを助けます。
また、肝臓が弱っているときに、良質なタンパク質をとることはとてもたいせつなことです。
タンパク質というと肉を思い浮かべる人も多いでしょうが、肉には脂肪がつきものです。
脂肪のとりすぎは、弱っている肝臓にかえって負担をかけることもあります。
もやしのタンパク質なら、肉にくらべて含有率は減るものの、カロリーが非常に低く、食物繊維も豊富なので、肝臓に負担をかける心配がありません。
以上のように、肝臓に効果てきめんであるもやしには、おひたしや炒め物の具などさまざまな食べ方があります。
ただし、ビタミンCは熱に弱く、水に流失しやすいので、調理方法に注意が必要です。
ビタミンCをそこなわないためには、水にさらす時間や加熱する時間を短くします。
これは、しゃきっとしたもやし特有の歯ごたえを、失わないためでもあります。
いちばんおすすめの調理法は、油を使って強火で手早く炒める方法です。
この方法だと、油で表面が覆われ、栄養分やうまみの損失を最低限に抑えることができるからです。
調理の際、油のカロリーが気になるという人は、レンジで加熱をして、あえ物などにします。
ゆでるより、栄養分の損失を防ぐことができます。
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