肝臓を強化する鶏肉のおつまみ
肝臓病の予防と治療に、必須アミノ酸の一つであるメチオニンが重要な役割を果たします。
事実、肝臓をおかされた患者の血液中のメチオニン濃度を測ってみると、メチオニンが著しく減っていることがわかりました。
肝臓の障害が強いほどその減り方はひどく、こうした人にメチオニンを補給しつづけると、肝機能がどんどん回復することも確認されています。
おまけにメチオニンは、アルコールが分解されきれずに脂肪となったものを皮下の脂肪組織に運ぶ役目を果たすので、脂肪肝には特に欠かせないアミノ酸といえます。
こんなメチオニンを補給するため、ぜひおすすめしたいのが鶏肉を使ったおつまみです。
というのも鶏肉にはこのメチオニンが豚肉、牛肉、羊肉以上に豊富に含まれているからです。
100g中の含有量は、鶏肉0.64g、牛肉0.432、豚肉0.36g、羊肉0.42gで、鶏肉は牛肉の約1.5倍、豚肉の約1.8倍もメチオニンの含有量が多いことがわかります。
ところで、肝機能が衰えると、メチオニンと同時にバリン、ロイシン、イソロイシン、フェニールアラニンなどの、体内の必須アミノ酸の量も減少してしまいます。
鶏肉には、実は、これらのアミノ酸も牛肉、豚肉、羊肉よりも多めに含まれているのです。
また、鶏肉にはナイアシンというビタミンが多く含まれており、これも脂肪肝の予防に役立ちます。
こうした数々の有効成分を含む鶏肉を、から揚げや蒸し鶏などといったように単品でとるのも大いにけっこうですが、さらに抗脂肪肝作用の強いコリンを含む食品を組み合わせると、効果がいちだんとアップします。
コリンはビタミンB群の仲間で、ネズミの実験によると低タンパク、低コリンの水やアルコールを与えたネズミは脂肪肝になり、逆にコリンをたっぷりと与えた脂肪肝ネズミは、肝細胞が正常に戻ったといいます。
これは肝細胞の脂肪がコリンの助けを借りてリン脂質となり、肝臓の外へ出されるためと思われます。
コリンはナッツ類、枝豆や大豆などに多く含まれるので、これらを鶏肉といっしょに炒めたりあえたりして、酒の肴に大いに活用したいものです。
たとえば中国料理の一つに「鶏肉とカシューナッツの炒め物」がありますが、これなどはおすすめの一品です。
鶏肉は皮をとり、食べやすい大きさに切って、しょうゆと酒をからめておきます。
中華鍋でカシューナッツとゆでぎんなん(アーモンド、ピーナッツなどを加えてもよい)を炒めて、一度とり出します。
次に鶏肉を入れて火が通るまでよく炒め、しようゆ、砂糖、みりん、酒で調味します。
汁が煮つまりかけたところにナッツとぎんなんを戻し入れ、小口切りにした赤とうがらしを入れて、手早く炒めて仕上げます。
「レバーの焼きとり」も、お酒のおつまみとしておすすめのメニューです。
レバーに豊富なタンパク質はたいへん良質ですし、B1やB2、ナイアシン、B6、B12、葉酸、パントテン酸などのB群のビタミン、それに加えてビタミンAもたっぷり含まれています。
レバーが強肝食としてよく知られているのは、これらの栄養成分がすべて肝臓に効果的な働きをするからです。
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