お酒とたばこの睡眠への影響
ナイトキャップとか寝酒という言葉があるように、お酒は眠りに入る手段として使われてきました。
たしかにお酒は、ストレスを紛らわせ、血行をよくして寝つきやすくします。
しかし、アルコールは深い眠りを妨げ、早朝覚醒や中途覚醒を引き起こしやすいことがわかっています。
たとえば、寝際にお酒を飲むと、翌朝は目標とする時刻より早く目覚めることがあり、これは目覚めがよいのではなく、浅い眠りのために早朝覚醒を起こしているのです。
必要な睡眠がとれていませんから、午前中はまだしも、日中になってからエンジンがかかりません。
眠たくなったり、疲れやすくなったり、作業能率が低下します。
眠けのもうひと山がくる午後二時ごろに、猛烈に眠くなることがあります。
夜中にトイレに起きる回数が多くなるのは、お酒が深い眠りを妨げているとともに、アルコールの利尿作用が働いていることも考えられます。
もっと問題なのは、アルコールの依存性で、お酒を飲むことに慣れてくると、だんだん飲む量が増えていきやすくなります。
「お酒を飲むと寝つきやすい」という状態から、「お酒がないと眠れない」状態になってしまいがちです。
とくに女性は、男性に比べて倍以上、お酒の影響を受けやすいといわれ、肝臓病などの発症速度も、男性の二倍になっています。
楽しむなら、夕食どきにとどめるのがよいです。
たばこは、リラックスの手段として手放せないという人がいます。
たばこを吸うとリラックスできるのは、ニコチンの働きによるものですが、ニコチンはがんの誘因になりますし、血管を収縮させて血圧や心拍数を上げます。
覚醒作用があるため、一時的に頭をすっきりさせますが、吸い続けると、寝つきが悪くなり、深い眠りを妨げます。
レム睡眠や深いノンレム睡眠の時間が少なくなるという報告もあります。
日本では、女性の喫煙率は一割強ですが、男性の喫煙率が減少してきているのに対して、女性の喫煙率は一向に減りません。
たばこは、ニコチンへの依存と、吸うという習慣に対する依存のために、なかなか止められません。
女性は止めると太るという意識から止められない人も多いようです。
しかし、現代社会ではたばこを吸っているだけでも肩身の狭い思いをします。
妊娠中や子育て中は子どものためにも禁煙が必要です。
禁煙はとりかかってみると、案外うまくいくことが多いもので、禁煙できたときの達成感も気持ちのよいものです。
たばこを止めると一時的に太りやすくなりますが、これはおいしさを感じる能力が戻った証拠ともいえます。
禁煙を実現できる管理能力があれば、肥満を防ぐ生活管理も難しくないといわれています。
とくにお酒の席での喫煙は、たばこの有害成分が吸収されやすくなります。
たばこを吸っていない人への煙の影響も考え、禁煙することがだいじです。
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