途中で目が覚める中途覚醒
いったん眠ったのに、夜中に何度も目が覚めて、再び眠るのに時間がかかる場合を中途覚醒といいます。
強い精神的ストレスがあると、そのことが気になって、なかなか寝つかれず、やっと寝ついても、熟睡できず、途中で何度も目が覚めてしまうことがあります。
さらに夜中に目覚めてしまうことの不安感から、眠りが浅くなるといった悪循環になることもあります。
「お酒を飲まないと眠れない」という人も要注意で、適量のアルコールはたしかにストレス解消に役だち、寝つきをよくします。
しかし、寝入ってからの中途覚醒を引き起こしますので、寝酒は決してよい習慣ではないのです。
女性は、月経前になると夜の眠りが浅くなり、途中で目覚めることがあります。
妊娠後期も眠りが浅くなりやすく、さらに授乳中は子育てで夜中に起きなければならず、それがストレスとなることもあります。
なかには、夜中に子どもの世話をすることがなくなっても、その時期のリズムの乱れを持ち越して、夜中に日が覚める人もいます。
更年期のころには、さまざまなストレスや体調不良から、夜中に目覚めることがあります。
さらに年を重ねると、トイレが近くなったり、体内時計のリズムの変化なども影響して、夜中に目が覚めやすくなります。
介護の経験者では、夜中に介護をしたときのリズムを引きずって、目が覚めてしまう人もいます。
夜中に目が覚めても、少し経つと眠れる場合は心配ないのですが、なかなか寝つけず、熟睡感がなくなってくると、日中の生活に悪影響を及ぼします。
この場合、できれば、日中のなるべく早い時間帯に一五分程度の仮眠をとり入れてみます。
ただし仮眠時間が長くなったり、午後の遅い時間帯に組み込むと、寝つきが悪くなったり、中途覚醒を悪化させるので注意が必要です。
トイレが近い場合は、水を使わずに口の中で溶かして飲むタイプの睡眠薬もあります。
中途覚醒は、何らかの症状や病気が原因で起こることも少なくありません。
たとえば、からだの痛みやかゆみ、せきなどの症状がある場合は、まず、それぞれの症状をやわらげることが先決です。
中途覚醒は、脚がむずむずしたりピタついたりして起こることもあります。
高血圧や糖尿病などのために起こることもあります。
いびきをかいていると言われたり、目覚めたときにのどや口が渇いている場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性を考えます。
この病気では、本人は十分眠っていると思っていても、睡眠中に呼吸が止まり、そのたびに目覚めた状態になっています。
太った男性に多いといわれてきましたが、女性にも、更年期ごろから増えてきます。
また、妊娠して太ったために、発症することがあります。
妊娠中に無呼吸の回数が多くなると、本人はもとより、胎児も酸素不足に陥りますから、早めの治療が必要です。
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