産後の睡眠不足でうつ
女性は出産後、ホルモン環境が激変し、そのうえ、赤ちゃんはおよそ三時間おきに目を覚ましますから、そのたびに授乳、おむつ替えなどで、睡眠が小刻みにならざるを得ません。
母親としての役割や育児中心の生活でストレスも多くなり、マタニティーブルーといって、心理的に落ち込むこともあります。
涙もろくなり気分が落ち込む、不安を感じる、眠いのに眠れない、といった状態になることも少なくありません。
ただ、こうした症状は通常は数日で治まり、長く続いたり、消えては現れる場合は、産後うつ病の可能性も考えられます。
睡眠が足りず、疲労感が強い場合は、午後の早い時間までに、一五〜三〇分程度の昼寝をするのが有効ですが、昼寝の時間が長くなったり、夕方になると、夜の睡眠の妨げになります。
昼寝は、「怠け者」「甘え」と見られがちですが、この時期の女性にとって心とからだの両方の疲労回復手段です。
また、乳汁分泌ホルモンのプロラクテンは、睡眠によって分泌が高まりますから、子どものリズムに合わせて、昼寝をすることはおっばいを作り出すうえでも理に適っているのです。
乳汁にはメラトニンも入っており、母親が睡眠をしっかりとって乳汁の出をよくすることは、子どもの睡眠リズムの確立にも役立つことになります。
子どもは生後三か月になると、夜間睡眠がまとまりだします。
レム睡眠中に脳の神経ネットワークができあがっていき、ノンレム睡眠中に成長ホルモンがたくさん分泌されます。
この時期に母親も子どももしっかり眠ると、母親は子どもに質のよい乳汁を十分に提供でき、子どもは文字通り「寝る子は育つ」となります。
子どもの夜間の睡眠がまとまってきたら、その後は昼寝を組み込みながらも、就寝時刻を決め、夜の睡眠を規則的にとる習慣をつけることが大切です。
最近は大人の生活に合わせて、夜遅くまで起きている子どもが多くなっていますが、成長に必要な睡眠時間を確保するためには、子どもは大人より早く寝ることが大切です。
幼児期は少なくとも、夜九時ごろには床につく習慣をつけ、とくに保育園や幼稚園に通う時期が近づいたら、翌朝、しっかり起きられるよう、夜ふかしをさせない工夫をします。
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