睡眠中にピクつく周期性四肢運動障害

睡眠中にピクつく周期性四肢運動障害

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睡眠中にピクつく周期性四肢運動障害

眠っている間に手やすねのあたりがピクン、あるいはピクピクと繰り返し動き、そのために眠りが浅くなって、目覚めが悪くなったり、睡眠不足から日中に強い眠けに襲われることがあります。

これは、周期性四肢運動障害の可能性があり、この病気は、瞬間的なけいれん(ミクローヌス)を起こすことから、「睡眠時ミクローヌス症候群」ともいわれます。

症状は脚に起こることが多いのですが、けいれんやピクつきは瞬間的に起こることが多く、周囲の人が見て、かろうじて気がつく程度のものから、ふとんをけってしまうくらい強いものもあります。

強い場合は、本人が知らないうちに、ふとんがはずれてしまい、寒さのために目が覚めることがあります。

ダブルベッドでは相手を足蹴りしてしまうこともあります。

症状は夜間睡眠の前半から中程にかけて起こることが多く、明け方は軽くなったり、なくなることもあります。

手足の動きが小さくて自分では気づかずに眠っていても、からだが頻繁に動いているため、深い眠りが得にくくなります。

このため、起きたときの目覚めが悪く、熟睡感が得られません。

ピクつきの回数が多いほど眠りが浅くなって、日中に強い眠けに襲われ、睡眠時無呼吸症候群と同様、日中の作業効率が低下し、だるそうにしているため、怠けているのではないかと思われがちで、気持ちが沈むこともあります。

周期性四肢運動障害は加齢に伴って起こりやすくなります。

手足のピクつきは、睡眠中は自覚しないことが多いのですが、日中にも出ています。



日中に起きているときに、手やすねのあたりがけいれんしたりピクつく自覚症状があり、日中に眠くてしかたがないという場合は、この病気の可能性も考えられます。

家族などに睡眠中のようすをチェックしてもらうのも診断の参考になります。

専門医は問診だけで、この病気かどうかの見当がつき、診断では終夜ポリグラフ検査を行います。

睡眠時無呼吸症候群の有無を調べることも大切です。

周期性四肢運動障害は、むずむず脚症候群と合併して起こっていることもあり、その場合は、不眠と日中の過眠が重なり、専門医でないと、診断がむずかしくなってきます。

周期性四肢運動障害は、むずむず脚症候群と共通した病態と考えられています。

治療法もむずむず脚症候群と同様になります。

パーキンソン病の治療薬のドーパミン受容体刺激薬や、抗てんかん薬のクロナゼパム(=リボトリール)を使います。

この病気は、症状に波があるため、医師との連絡を常にして、軽いときには薬を減らすなどの調整が必要です。

日中にどうしても眠いときは一五〜二〇分程度の仮眠をとるのもよいです。

過労やストレス、カフェインのとり過ぎは、症状を悪化させます。

忙しいときほど、早めに休息をとり、コーヒーや紅茶、栄養ドリンクなどのとり過ぎにも気をつけ、頭痛薬は、カフェインを含まないものを選びます。

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