月経前は眠りが浅くなる？
女性は、女性ホルモンの影響で、月経前には、だれでも体温が上がり、体内時計のメリハリがつきに
くくなります。
このため、眠りが浅くなって熟睡した感じがしなくなることがあり、その一方で、仕事をしているときに眠けに襲われたり、集中力が低下する、あるいは注意力が散漫になることもあります。
これらの症状が月経前に限って現れる場合は、女性ホルモンの影響と考え、ある程度は折り合いをつけざるを得ません。
ただし、体内時計の狂いは、生活の工夫である程度の調整をすることが可能です。
月経前に決まって睡眠の質が低下したり、日中に眠くなる場合は、まず、朝起きたら、早めにしっかり明るい光を浴び、朝食を食べて、活動の準備を整えます。
通勤のバスを徒歩に代え、明るい光の中を歩くと、体内時計のリズムが整いやすくなります。
夜は、ぬるめのお風呂にゆっくり入ってからだを温めると、その後の熱の放出を誘い、深い眠りを得やすくなります、また、軽い体操もおすすめです。
月経前になると、イライラしたり体調が悪くなる場合は、重要な仕事はできるだけ違う時期に配分するなどして、重圧を少なくし、ミスを防ぐようにします。
睡眠障害に加えて、イライラや不安感、うつ的な気分が強くなったり、頭痛などがひどくなる場合は、月経前症候群かもしれません。
少量の抗うつ薬や抗不安薬でよくなることがあります。
男女雇用機会均等法が施行されてから、女性の働く場は広がりつつありますが、同時に働く時間の制限もほとんどなくなりました。
頑張って働く女性が増えましたが、一日の時間は限られ、睡眠時間にしわ寄せが生じて、肌が荒れ、お化粧のノリが悪くなったり、疲れがとれにくくなっている人もいます。
知らぬ間にストレスがたまり、仕事の能率が上がらない、といった悪循環を抱えている人も見られます。
睡眠不足を感じたら、昼休みに一五分程度の仮眠をとるのもよいです。
落ち着いて昼食を味わうと気分転換になります。
仕事や職場の人間関係が重荷となって眠れない場合は、意識して自分一人の時間を作ったり、仕事以外で話せる人、楽しめる趣味を見つけるようにします。
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