日中に眠い突発性過眠症
夜はぐっすり眠っているのに、日中眠くてしかたがない、歩いていたり、からだを動かす作業をしていれば居眠りを我慢できるが、パソコン作業や会議などでじっとしていると、つい眠ってしまう。
これは特発性過眠症の可能性があり、ナルコレプシーのように発作的に居眠りが出るというよりは、眠けをこらえていて、いつもすっきりしません。
少し仮眠をとろうと思って眠ると、一時間、二時間と寝過ごしてしまい、電車などで居眠りが出ると、下車駅を乗り過ごしてしまうことがよくあります。
ナルコレプシーでは、短い仮眠をとると、すっきりしますが、特発性過眠症では、仮眠をしても後味がよくありません。
夜の睡眠時間は十分なのに、朝起きるのが至難の業です。
目覚まし時計が鳴っても気がつかなかったり、無理やり起こされると、今、どこにいるのかわからないなど、といった感覚に襲われることがあります。
気力でなんとか起きても、頭痛やめまい感、立ちくらみなどが起こり、朝食をとるのもままなりません。
ただ、ナルコレプシーのように、激しい感情に伴って脱力することはありません。
特発性過眠症は、若いときに発症することが多いようで、いくら眠っても眠り足りない、夜間睡眠が一〇時間を超えることも多く、それにもかかわらず日中に何度も眠ってしまうことがしばしばです。
すべきことがあるのに、つい眠ってしまい、日中にしておくことができない状態が続き、日常生活に差し支えます。
夜の睡眠を十分過ぎるほどとっているのに、日中も居眠りをしたり、眠そうにしているため、怠け者と思われてしまいがちなのも、本人にとってつらいことです。
周囲の人からの評価が低くなるうえに、自分がしたいことをする時間がとれなくなる状態が続くと、自己嫌悪に陥りがちです。
そのうえ、忙しいからと無理をすると、睡眠不足になり、体調が悪くなってしまいます。
日中の眠けが強い場合、特発性過眠症を考える前に、眠けが月経と関係して起こっているかどうかをチェックし、月経前から月経開始ごろに限って眠くなる場合は、生理的な現象と考え、できるだけ生活リズムを整え、夜の睡眠の質をよくする工夫をします。
最近は、女性の睡眠時無呼吸症候群が増えていて、いびきをかいたり、起きたときにのどが渇いているかどうかもチェックします。
こうした原因がなく、いろいろな工夫をしてみても、日中の眠けが強く、日常生活に差し支える場合は、注意が必要です。
特発性過眠症の治療では、強い眠けに対して、メチルフェニデート(商品名=リタリン)やペモリン(=ベタナミン)、モダフィニル(商品名=モディオダール)などを使ってきましたが、現在、これらの薬は、特発性過眠症に対して処方するのが難しくなっています。
眠くてしかたがないというのは、とてもつらいことなのですが、日中はできるだけ活動的に、また、規則的に過ごすようにします。
通勤や仕事の少しの合間を見はからって、仮眠をとることもすすめられます。
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