眠りの悩みはいろいろ
眠りの悩みは人に話しにくいもので、また、話しても理解してもらえないのでは、という気持ちから、一人で我慢する、自分の眠りに満足していない人はけっこう多いのです。
日本人のおよそ五人に一人が、自分の眠りに何らかの不満をもっているという調査があります。
三万二千人を対象とする国の調査では、「朝起きたときに熟睡感がない」が約二四％で最も多くなっており、「朝早く目が覚めてしまう」が約二二％、「夜中に何度も目が覚める」が約二〇％、「なかなか寝つけない」が約一七パーセントでした。
睡眠障害には、よく眠れない不眠症、日中に猛烈に眠くなる過眠症、眠りのリズムが乱れる障害などがあります。
なかでも多いのは、夜の睡眠がしっかりとれないという、いわゆる不眠ですが、これは日中の生活に悪影響を及ぼします。
必要な睡眠がとれていないと、日中にボーッとして気分がすぐれなくなったり、能率が低下する、あるいはウトウトしたり、居眠りをしないでいられなくなったりします。
日中にしっかり活動できなかったり、必要以上に居眠りをしてしまうと、夜に眠るための睡眠物質の準備ができず、ますます寝つきにくくなったり、夜の睡眠の質が低下します。
不眠から、過眠、そして不眠の悪循環が生じてしまいやすいのです。
自分では眠りが足りないと自覚していなくても、日中に猛烈に眠くなったり、電車で居眠りをして下車駅を寝過ごすような場合は、慢性的な睡眠不足の可能性があります。
睡眠不足は夜ふかしなどが原因のこともありますが、不規則勤務や、睡眠時無呼吸症候群などの病気で起こることもあります。
また、自分は短時間睡眠で大丈夫と頑張っている人にも見られます。
このように睡眠の悩み、あるいは自覚していない異常には、さまざまなタイプがあり、その症状、原因によって対処法が異なります。
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