脳の活動と体を休める睡眠

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脳の活動と体を休める睡眠

睡眠には二つの種類があります。

一つはレム睡眠という浅い眠りで、レムとはREM(=rapid eye movement)の訳語で、この時期には急速な眼球運動が起こっています。

もう一つはレムではない睡眠、つまりノンレム睡眠です。

眠りにつくと最初に出るのがノンレム睡眠で、第一段階は「うとうと」状態、電車で居眠りをしたときに、降りる駅で起きられる状態です。

第二段階に進むと、姿勢が保てず頭を垂れて隣の人にもたれかかったりし、第三、第四段階はかなりの熟睡です。

ノンレム睡眠には、活動し続けた脳を休ませ、過熱を防ぐ働きがあります。

深い眠りのあとには、再び眠りが浅くなり、やがてレム睡眠が現れます。

レム睡眠では、脳波はノンレム睡眠の第一段階〜第二段階に似ていますが、目はせわしなく動いています。



あごのおとがいの筋肉が脱力し、姿勢を保つ筋肉もゆるんでいくため、レム睡眠は、「からだの睡眠」とも呼ばれています。

眠りについてからレム睡眠が出現するまでの時間は、通常六〇〜百二〇分といわれており、その後は、レム睡眠とノンレム睡眠が一組となり、約九〇分の周期で四〜六回くり返されて目覚めに至ります。

ただし、睡眠の前半と後半では、その内容がずいぶん違っていて、ノンレム睡眠は、睡眠の前半に多く、一番深くまで達します。

後半になるほど、レム睡眠という浅い睡眠が多く長くなっていき、目覚めの準備をしていきます。

ノンレム睡眠とレム睡眠には、それぞれ役割があります。

深い眠りのノンレム睡眠がしっかりと現れたあと、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に出現する眠りが、質のよい眠りといえます。

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