閉経以降の睡眠不足には
閉経以降は、眠りの形も中身も若いころとは異なってきます。
一つには、女性ホルモンが少なくなることで、睡眠が浅くなるのではないかと考えられていて、もっと影響するのは、年齢を重ねることによる変化です。
年をとると、男女を問わず、寝つきが悪くなったように感じられ、夜中に何度も目が覚めやすくなり、朝も早く目が覚めるようになります。
これは睡眠の質が悪くなったというよりも、年齢相応に変化したと考えるほうが合っているのかもしれません。
なぜなら、人の活動量は年とともに少なくなっていき、そうなれば、活動に必要な睡眠時間は短くてすむことになります。
六〇歳を超えると、一日の睡眠時間は六時間程度で十分と考えられます。
若いころから自分の睡眠時間は入時間が適量と思い続けていて、年を重ねてからも八時間眠らないと満足しないと考えるのは、年相応ではない可能性が大きいのです。
年を重ねると、体内時計のリズムがだんだんと前倒しになり、早寝早起きになっていくといわれており、また、外での活動が減るため、一日のなかの体温変化のメリハリが鈍くなったり、睡眠を促すメラトニンの分泌量が減少することがわかっています。
日中に活動的な生活をして光を浴びると、メラトニンがよく出て寝つきやすくなります。
睡眠が足りているのに、睡眠薬を飲むと、たしかにある程度多く眠ることができますが、目覚めたときにボーッとしてしまいます。
眠りが足りなくて体調がよくないときには、まず、その原因を突き止めることが大事で、たとえば、高齢になると起こりやすい関節痛や筋肉の痛みは、眠りを妨げます。
女性は閉経以降、睡眠時無呼吸症候群にかかりやすくなるともいわれているために睡眠が不足することもあります。
服用している薬のために眠りにくくなったり、反対に眠けが増すこともあり、薬の処方を調整してもらうことも考えられます。
さらに、高齢になると、眠りが浅いこともあって、若いころには気にならなかった騒音や光、寝具の状態などが気になり、眠りにくくなることもあり、寝室の環境を見直すことも大切です。
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