深い眠りは体温と血圧を低くする
体内時計は、体温や血圧、脈拍などの自律神経系や、内分泌ホルモン系、免疫や代謝系などのリズムも支配しており、深い眠りにつくと脳や全身の深部体温が低くなりますが、これも体内時計の指令によるものです。
体温は目覚める前から少しずつ上がり始め、活動中に上昇し、夕方には早朝よりも一度近く高くなり、その後、だんだんと低くなり、深い眠りに入ります。
深い眠りの中で、脳は自らをクールダウンし、過熱を防いでいるのです。
朝寝坊を続けていると、体温のリズムは後ろの方にずれていき、朝起きたときの体温が低いままのことがあります。
低体温といわれる人の中には、体内時計がうまく作動せず、ウォームアップが遅くなっていることがあります。
血圧は睡眠中に下がっていき、午前二〜四時ごろにもっとも低くなって、明け方に高くなっていきます。
心筋梗塞や脳卒中の発作が早朝に起こりやすいのは、こうした血圧の動きと関連しているといわれます。
副腎皮質から分泌されるコルチゾールというホルモンは、早朝に分泌量が増え始め、コルチゾールはグリコーゲン糖の分解にかかわって血糖を増やし、からだを活動しやすい態勢に整える働きがあります。
目覚めてからの肉体的・精神的なストレスに対して準備を始め、自律神経系のうち交感神経を呼び覚ます作用があります。
体内時計が正常に作動して、コルチゾールが正常に分泌されると、日常の生活が活動的になり、その結果、夜に十分なメラトニンが分泌されやすくなり、熟睡を得られるという好循環が生まれます。
睡眠不足の状態ではコルチゾールが分泌され続け、血圧や血糖値が上がり、脳は過熱状態になってしまいます。
体内時計は多くの場合、一日二五時間の周期でリズムを刻んでおり、実際の一日とは、一時間のずれがあります。
これを調整しているのが朝の強い光で、体内時計は目の後ろ側にあり、目から入ってくる光をキャッチすることで、一日を二四時間のリズムに合わせているのです。
体内時計は人工的な光の影響も受け、明るい照明の下では、体内時計の刻みが乱れ、夜になってもメラトニンが分泌されにくくなってしまい、眠れない、寝つきが悪いという状態が起こってきます。
深夜のコンビニ、テレビやパソコンなどの画面も、体内時計に影響するのではないかといわれています。
体内時計は、身体活動や食事、仕事や勉強、遊び、温度や湿度、音、振動などの環境的な要因によっても影響されます。
深夜に明るい照明を浴びて活動を続けたり、寝室の環境が整っていないと、いつまでも休息モードに入れず、脳が興奮状態になっていても眠れないのです。
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