脚がむずむずするむずむず脚症候群
寝床について眠ろうとすると、ふくらはぎや足の裏など、ひざから下の部分がむずむずするようなほてるような感じが 眠れない、そのため なかなか寝つけず、眠ってからも が覚めてしまうことがあり、日中眠けが強くよることもあります。
これはむずむず脚症候群といい、米国では「じっとしていられない」という意味から「レストレス・レッグス症候群(RLS)」といいます。
脚の不快感はなかなか表現しにくいのですが、脚の皮膚の表面というよりも、深部に蟻などがはうような感じだったり、チクチクと痛い、ジンジンとしびれる、あるいは、かゆいという人もいます。
こうした症状は、寝床に入って安静状態になると始まり、不快感から逃れるために、脚をこすり合わせたりします。
脚を動かすと症状が軽くなるか、治まりますが、動きを止めると、また症状が現れます。
このため、なかなか寝つけず、寝ついても途中で目覚めて、その後、寝つきにくい、結果として睡眠不足から日中に強い眠けを生じやすくなります。
むずむずした感じは、軽症では夜間にだけ生じますが、中等症では夕方から、重症では昼間から症状が出ることもあります。
この病気は、日本での実態がまだ知られていません。
不眠や過眠と、むずむず脚の症状が結びつかず、整形外科を受診すると、問題がないと言われてしまうことがあります。
睡眠の専門医でないと、寝つきをよくするために、睡眠導入薬や抗うつ薬を処方されることがあり、これらの薬は、効果がないばかりか、かえって症状を悪化させることもありますから、注意が必要です。
確定診断のために、睡眠中の筋肉の動きを測る筋電図や脳波検査なども行います。
むずむず脚症候群は、何か原因があって起こる二次性のものと、特別な原因がなくて起こる特発性のものがあります。
二次性では、原因として鉄欠乏性貧血、フェリチンという物質が不足している、あるいは妊娠中、腎不全で人工透析をしている、手術で胃を切除した、ヘルニアなどの脊髄の病気などが挙げられます。
この病気の診断がついてから整形外科でみてもらうと、以前に腰の状態が悪かったり、頚椎を傷めたことがある、といったことがわかることがあります。
鉄欠乏性貧血やフェリテンが不足している場合は、鉄分を補給します。
妊娠している場合は、出産するとよくなることがあります。
特発性の場合は、パーキンソン病の治療に使うドーパミン受容体刺激薬などが使われます。
抗てんかん薬のクロナゼパム(=リボトリール)を使うこともあります。
パーキンソン病やてんかんの治療に使う量の数分の一で済みます。
眠る前に下肢をマッサージすると、むずむず感が改善することがあります。
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