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躁うつ病の症状と治療法
うつ病の分類で、内因性うつ病にはうつ状態だけのものと、うつ状態と躁状態が交互に現れる躁うつ病があります。
うつ病だけだった人が経過とともに躁状態があらわれ、結果として躁うつ病になる場合もあるのです。
躁うつ病は、うつ状態と躁状態の症状を繰り返すので、うつ状態の症状はうつ病の症状と同じです。
躁状態のときの症状は、次のようなものです。
□気分が高揚して、陽気になる
□気分が爽快になる
□活動的になり、ほとんど眠らずに物事に熱中する
□多弁で早口になる
□話の内容が全体としてまとまりがない
□次々にアイデアがわいてくるが、考えも次々と変わっていく
□自分はえらいと思い込み、態度が尊大になる
□感情が不安定で、ささいなことに泣いたり、怒ったり、感激してしまう
□自分の気持ちが抑えられなくなり、攻撃的になり、暴力を振るう
□自分勝手になり、他人の権利を無視したり、社会の規範を破る
□誇大妄想のようなことをいう
□血統や宗教にかかわるような妄想をいだく |
躁状態というのは、気分がかなりハイの状態で、症状が軽いうちは、行動的でやる気があるようにみえるのですが、この症状が強くなると、大騒ぎをしたり、できそうもないことを言ったり、気が大きくなっていますからとんでもないことをやってしまいます。
しかも、ほとんど自分が病気であることを自覚していませんから、自分の言動にブレーキがかからなくなってしまうのです。
発症の年齢は、比較的若い年齢層に多いようで、原因はわかりませんが、環境やストレスなど外部からの影響がなく、体の内側から起こるとされています。
躁うつ病は躁状態とうつ状態が繰り返しあらわれるのですが、それらが同じような間隔であらわれるというものではなく、うつ状態の期間のほうが長いといわれます。
躁うつ病の治療は、休養と薬が基本となります。
治療薬は炭酸リチウム(商品名 トーマス)で、副作用として、吐き気や下痢などありますが、躁状態の治療には大変効果があります。
このほか、カルバマゼピン(商品名 テグレトール)やバルプロ酸ナトリウム(商品名 デパケン)など、てんかんの治療薬も使われます。
躁うつ病は、きちんと薬物治療を行っていけば、数ヶ月で治るとされていますが、再発しやすいのです。
再発防止には、炭酸ナトリウムを中心とした薬をかなり長い間、飲み続けることが最も効果的といわれています。
うつ病がんばるな!
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