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引越しうつ病とは
花子さん(35歳)夫婦は、マイホームを手に入れることができ、夫を助け、花子さんもパートに出たりして、夢を実現させました。
子供がいない花子さんは、引越しが完了したところで、兄弟や親戚を、その後には自分の友人を招待するなど、しばらくは大忙しの生活でした。
そうした忙しい毎日が続き、やっと一息つけるようになりました。
それまでは親しい人たちがやってきては、にぎやかで楽しいひと時がありましたが、それがなくなるとふっと寂しくなりました。
街の様子も全く違い、近所は見知らぬ人ばかりで、知らない街で買い物に出かけるのも、一仕事です。
環境がまるで変わってしまったことも、寂しさに拍車をかけたようです。
夫の通勤時間が前に比べて長くなったために、夫の帰宅も遅くなりました。
パートの仕事はもう辞めていましたから、ほとんど家の中にいるようになりました。
不安も感じるようになり、前に住んでいたところが妙に懐かしく思えます。
次第に外出するのも面倒になってきました。
ある日、夫が帰ってくると、家の明かりが消えており、家に入ってみると、花子さんが暗い部屋の中で横になっているのが見つかりました。
夫はいろいろ聞いてみますが、うつむいたまま話もしません。
後日、夫が花子さんを病院に連れて行ったところ、軽いうつ病と診断されました。
花子さんのような場合を、引越しうつ病といいます。
引越しそのものが発症に結びつくものではありませんが、引越しによって、それまで生活してきた地域の環境や生活環境や人間関係などが大きく変わったため、それらの変化がストレスとなり、うつ病のきっかけになったのです。
うつ病がんばるな!
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