うつ病と認知症の違い

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うつ病と認知症の違い

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うつ病と認知症の違い

高齢者のうつ病の症状と認知症の症状は似ており、口数が減り、行動や反応が鈍くなるなどの症状のほかに、物忘れがひどくなったり、著しい場合には、いま自分がどこにいるのかわからなくなることがあります。

この症状はうつ病と似ており、うつ病の場合には仮性痴呆といわれます。

自分がどこにいるのか、周りにいる人などを正しく認識する能力を見当識といいますが、この機能が働かない状態を失見当識といいます。

これは、うつ病と認知症によく見られる症状で、記憶障害の症状も双方にみられます。

認知症とうつ病との見分けは難しいとされ、うつ病に場合には、記憶障害は比較的急激にあらわれるようです。

認知症では病状が進んでいき、自分が病気であるという自覚である病識も失われていきますが、うつ病では症状の進行はありません

認知症には、アルツハイマー型の認知症と脳血管性の認知症があります。

@アルツハイマー型の認知症

脳の細胞が萎縮していくもので、それに伴って徐々に認識機能が低下していきます。

脳にβアミノイドという異常なたんぱく質が沈着して老人斑ができることや、変性した神経線維束ができることなどが特徴です。

物忘れから始まり、進行につれてうつ状態や不安などの精神症状、妄想や徘徊などのような行動も出てきます。

末期には、精神機能の障害に加え、体も衰弱していき、寝たきりの状態になります。

アルツハイマー型の認知症の原因は、まだわかっていません。

A脳血管性の認知症

脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)によって、脳の神経細胞や組織が広い範囲で障害を受けて起こり、障害を受けた場所や大きさなどで、症状も変わってきます。

初期は物忘れが目立ち、症状の進行とともに、見当識の障害もみられ、理解力や判断力も低下し、被害妄想などもあらわれます。

アルツハイマー型と比べると、発症は急激で、また知的機能の一部は保たれていることが特徴です。

うつ病がんばるな!

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