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うつ病と更年期障害の症状
女性の更年期障害には、体の不調を訴える不定愁訴(しゅうそ)も起こりやすくなります。
さまざまな自覚症状を訴えることを愁訴といいますが、不定愁訴というのは、その訴えが不定で、検査をしても異常が見つからない状態のことをいいます。
訴えとしては、寒け、冷え、のぼせ、動悸、頭痛、めまい、しびれ、吐き気、下痢、便秘、腰痛などが多いようです。
これらの中で、一時的に体が熱くなるホットフラッシュなどはよく知られています。
体の症状だけでなく、心に影響を与え、うつ状態を伴うこともあります。
うつ病の症状は体に現れますが、その症状と更年期障害の不定愁訴の症状と比べてみると、よく似ています。
このため、更年期障害のせいだと思ってしまい、うつ病であることに気づかずに、発見が遅れてしまうことがあるのです。
体の症状のほうが目立つうつ病のことを仮面うつ病といい、これは体の不調ばかりに目がいって、気分の落ち込みなど精神面の症状がその陰になって見えにくいうつ病のことです。
仮面うつ病の人は、精神的な症状の自覚が少ないのですが、意欲がわかない、何をするにもおっくうといった精神面の症状を伴っており、次の症状があります。
□不眠
□だるい
□疲れる
□食欲不振
□胃腸の調子がよくない
□便秘又は下痢
□頭痛
□動悸 |
仮面うつ病になるのは女性に限ったことではなく、男性にみられるものですが、更年期障害の症状のために、精神面の不調が見過ごされることが多いので、注意が必要です。
また、比較的若い女性に多くみられるうつ病に季節性うつ病といわれるものがあります。
季節によって症状が現れるというもので、特に多いのが秋から冬にかけてうつ状態となり、春から夏にかけて自然とよくなるタイプで、冬季うつ病といわれます。
起こる原因はわかっていませんが、日照時間との関係があると考えられ、大都会に生活する人に多くみられるようです。
通常のうつ病であれば、不眠や食欲不振といった症状がみられますが、このうつ病は、気分が沈みこみ、意欲もなくなる症状に加え、過眠や過食が多くなるのが特徴です。
うつ病がんばるな!
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