肝機能の数値を改善する知識のルツボ
職場の健康診断や人間ドックの後に、検査結果データをおそるおそる開け、「AST(GOT)もALT(GPT)も基準値以内だった」とほっと胸をなでおろす人や、「γ−GTP(γ−GT)が100を超えちゃった。飲みすぎかな…」と、自分をちゃかしながらも不安気な表情をかくせない人もいます。
よく見かける光景ですが、AST、ALT、γ−GTPといった数値の意味を正確に答えられる人はあまり多くないようです。
実は3種類ともに肝臓の細胞に含まれる酵素が、どの程度血液中に流出しているかを示すデータです。
その数値が高かったり基準値をはずれていたりすると、肝細胞が壊れ、炎症を起こし、肝臓の働きが低下している可能性が高いのです。
最近、肝臓の機能に異常がある人が増えています。
また、脂肪で黄色くなった肝臓をもつ人も急増しており、「肝障害と脂肪肝は現代日本の国民病」といっても過言ではありません。
ただ、過食と飽食、さらには肥満者の蔓延などで、現代日本人の肝臓は、いまや働きすぎで崩壊寸前にあることだけは確かです。
人間の体の中にはさまざまな臓器がありますが、肝臓はなかでも最も大きな臓器です。
大きさは縦・約15Cm、横・約25Cm、厚さは一番厚いところで10Cm前後です。
重さは成人男子で約1.5s、女性は、1.3sと体重のおよそ50分の1程度です。
直角三角形に丸みをもたせたような形状で、右上腹部の肋骨の内側の右肺の下に、横隔膜をはさむように位置しています。
仰向けになって膝を立て、右肋骨の下に右手の指先を当ててみます。
腹式呼吸でおなかをふくらませると、肝臓が勝れている人では指先が肝臓に触れるので、位置を確認できます。
肝臓の働きは、複雑かつ多彩ですが、大きく3つに分かれます。
・食物から吸収した栄養分を体内で活用しやすい形に変えて貯蔵する(代謝)
・アルコールや薬物といった人体に不要なものや有害物質を排泄する(解毒)
・食物の消化吸収を助ける胆汁を産生する(胆汁合成)
ちなみに、人が食べた食物がブドウ糖やアミノ酸などに分解され、生命活動のエネルギー源として供給されるのも、筋肉や骨格や血液をつくるのも、酒の酔いが時間とともに解消されるのも、この肝臓の働きのおかげです。
このように、肝臓は生命維持は欠かせない500種類以上もの化学反応をつかさどっています。
このため、肝臓は人体の化学工場ともいわれています。
肝臓の最大の特徴は、動脈・静脈以外に門脈という血液循環路をもっていることです。
この門脈は、膵臓、牌臓などの静脈ともつながっていて、胃や十二指腸、小腸、大腸などで吸収された栄養を肝臓に運ぶ働きをしています。
門脈から肝臓に運ばれた血液は、肝動脈の血液と混じり、肝細胞の問を流れるク類洞≠ニいう毛細血管に入ります。
そして、類洞で肝細胞と栄養や老廃物の交換を行った後、肝小葉と呼ばれるブロックを流れる中心静脈に血液が集められ、肝静脈から心臓に帰り、全身に送られます。
このように、肝臓は人間が生きていくうえで大切な、肝心かなめの働きをしている臓器なのです。
数値も飲み過ぎも気にならない!肝臓の栄養素を凝縮したレバリズム-L
Amazonで肝臓をいたわる
楽天で肝臓疾患薬ネオレバルミンが激安 |
|