合併症がある場合
肝臓の線練化が進んで硬くなると、肝機能の低下や門脈内の圧力が高くなることにより、食道・胃静脈痛や腹水、肝性脳症などの危険な合併症が現れてきます。
最も多く発症するのは腹水で、腹腔内に水がたまった状態をいいます。
これは、肝臓のたんばく合成能力の低下から低アルブミン血症を招き、血液中の水分が外へしみ出して起こります。
門脈圧が高まっているために、水分が血管外に漏れることも原因しています。
腹水の治療は、アルブミン補給のためにアルブミン製剤を投与し、少量ずつ利尿剤を用いて、たまった水を減らしていきます。
治療中は塩分を制限する(1日5g)必要がありますが、軽い腹水であれば、安静にして塩分を減らすだけで軽快します。
肝臓が硬くなると、門脈から肝臓に入る血液が通りにくくなるために、入りきれない血液は、細い血管をバイパスとして使うようになります。
最も多く使われるのが食道や胃の静脈で、大量の血液が流れ込むと、細い静脈はこぶのように膨れ上がります。
これが静脈癌です。
静脈瘤は、大きくなると何かのきっかけで破裂し、大出血を起こす危険があります。
それによって命を落とす場合もあるので、早期発見に努めることと、破裂の心配があるときは、予防する治療を急ぐことが重要です。
予防的な治療としては、内視鏡的結さつ療法″と内視鏡的硬化療法″が代表的なものです。
結さつ療法は、内視鏡を使って静脈痛の根元に特殊な輪ゴムをかけ、締めつけて壊死させる方法で、硬化療法は、同様に内視鏡を使って静脈痛に硬化剤を注入し、固めてしまうものです。
肝機能が低下すると、アンモニアの分解・解毒ができなくなり、アンモニアが脳に回って、肝性脳症と呼ばれる意識障害を起こすことがあります。
初期のころは、昼夜をとり違えたり、物忘れがひどくなったりする程度ですが、病気が進行すると異常な行動が多くなり、さらに進むと意識がなくなって、昏睡状態になります。
治療では、原因となるアンモニアを減らすことを行います。
アンモニアは、たんばく質が腸で消化されるときに生じるので、たんばく質の摂取量を減らす食事療法をするほか、アンモニアの産生をおさえるために、排便を促す薬を使います。
ただし、たんばく質を極端に制限すると腹水が起こりやすくなるため、BCAA製剤を補ってアミノ酸バランスを整えることが必要です。
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