薬剤や自己免疫が原因の肝障害
人によっては、薬を飲んだことで肝臓に障害が起こることがあります。
これを薬剤性肝障害といい、服用開始後、だいたい1か月以内に次のような症状が現れます。
●食欲不振、倦怠感、嘔吐、下痢など、急性肝炎と同じような症状(肝炎型)
●強い黄痘やかゆみ(胆汁うっ滞型)
両者の混合型もあり、よくみられるのはこのタイプです。
近年、ある薬剤で劇症肝炎が多発し、死亡例が出て問題になつたこともありますが、通常は、薬の使用を中止すれば症状はすみやかに軽快し、ほとんどは2か月以内に治ります。
これは、原因を遠ざければ治るアルコール性肝障害の場合と同様です。
薬剤性肝障害の発症には、薬そのものに肝臓を傷める作用があって起こる場合(薬剤中毒性)と、ある特定の薬に体が過剰に反応し、アレルギーを起こして肝臓が悪くなる場合(薬剤アレルギー性)の2つのパターンがあります。
ほとんどはアレルギーによるもので、同じ薬で2度アレルギーを起こすと、2度目は1度目よりも重症になります。
どの薬が危険なのかは、その人の体質にもよるので一概にはいえません。
肝臓病の薬で肝障害を起こした例もあります。
可能性からいえば、あらゆる薬がアレルギーの原因になりうるのですが、発症頻度が比較的高いのは、抗生物質、鎮痛解熱薬、向精神薬、睡眠薬などです。
ウイルスなどの異物が体に侵入すると、免疫細胞(リンパ球)がそれを攻撃して体を守ります。
自己免疫性肝障害は、そのしくみに異常が生じ、肝細胞や胆管を形成しているたんばく質を異物とみなして、攻撃してしまう痛気です。
なぜ異常が起こるのか原因は不明ですが、中高年の女性に圧倒的に多いのが特徴です。
肝臓の線維化が早く進むのもこの病気の特徴で、症状がほとんどないために、健康診断などで発見されたとき、すでに肝硬変になっているケースもあります。
自己免疫性肝障害では、血中にIgG(免疫グロブリン)が増加し、抗核抗体(自己抗体)が陽性になることで診断できます。
治療には、副腎皮質ホルモン剤が特効薬として使われます。
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