C型肝炎には鉄の摂り過ぎに注意
不可欠な栄養素の一つとしてミネラルをあげましたが、そのなかの鉄は、控えたほうがいい場合もあります。
肝臓には鉄を貯蔵する働きがあるのですが、C型肝炎になると、その鉄が増えてきます。
これは、C型肝炎ウイルスに鉄をため込む性質があるからで、肝臓内の鉄が増えすぎると、炎症を悪化させたり、治療薬であるインターフェロンが効きにくくなつたりします。
さらに、余分な鉄は酸素と結合して、肝炎を進行させる活性酸素を大量に発生させます。
このような理由から、C型肝炎の場合は、肝臓に鉄が過剰にたまらないように、鉄の摂取を控えることが大切になります。
肝臓の鉄が多いかどうかは、血中のフェリチン値を調べればわかります。
フェリチンというのは、体内で鉄を貯蔵するたんばくのことで、正常値より高い場合は、正常に戻す治療が行われ、同時に低鉄食(鉄の少ない食事)を指導されます。
日本人の鉄所要量は、成人男性で1日に10r、成人女性は12rですが、低鉄食では5〜7rにすることを目標にします。
数字でいわれてもピンとこないかもしれませんが、実際に鉄の制限が必要になった場合は、栄養士に相談すると具体的な摂取方法を教えてもらえます。
鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。
ヘム鉄はレバー、赤身肉、かつおなどの動物性食品に、非ヘム鉄は緑黄色野菜、大豆・大豆製品などの植物性食品に多く含まれています。
体内によく吸収されるのはヘム鉄のほうなので、鉄の摂取を減らしたい場合は、動物性食品を避けるのが賢明です。
非ヘム鉄でも、かんきつ類などに含まれるクエン酸や、ビタミンCと一緒にとると、吸収がよくなつてしまうので注意が必要です。
また、緑茶や紅茶などに含まれるタンニンは、鉄の吸収を妨げる物質として知られています。
鉄の摂取を少なくするために、こうした飲み物を食後に飲むようにします。
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