肝臓病は合併症を引き起こす
肝臓は生命を維持するために、代謝、解毒、胆汁合成、といった重要な役割を担っています。
この大切な臓器になんらかの障害が起こると、当然ながら全身にさまざまな合併症が現れます。
まず、第一に注意したいのは糖尿病です。肝臓は、血糖の調整でも重要な働きをしています。
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが肝臓や筋肉に働いて血糖を調節しているのですが、肝機能が弱ってくると、このインスリンの働きが障害されるのです。
インスリンは私たちが食事でとった糖質を、体内でブドウ糖(血糖)に変換し、エネルギーとして全身の細胞や組織に送り込む働きをもっています。
このインスリンの働きが低下したり、まったく分泌されなくなると、血糖は血液中に多く残り、血糖の高い状態(高血糖)が慢性的に続き、これが糖尿病です。
糖尿病になると脂肪酸が増加して、中性脂肪が多くつくられるようになり、その結果として脂肪肝になるケースも多くみられます。
肘胸痛の合併症として発生しやすい病気に、胃炎や胃・十二指潰瘍があります。
とくに、肝硬変では胃潰瘍や十二指腸潰瘍が約15〜20%も発見されています。
これは、肝障害を患うと、門脈に入るべき血液が滞り、胃や十二指腸の血液がうっ滞して、栄養や酸素を十分に送り届けられなくなり、胃や十二指腸の粘膜の働きが悪くなるためだと考えられています。
肝硬変では、硬い肝臓に入れなくなった門脈血流が、食道の粘膜下の静脈に流れ込んで食道静脈瘤になります。
肝障害を原因とする胃・十二指腸潰瘍では、単独の胃・十二指腸潰瘍に比べて、出血が止まりにくい傾向があります。
また、食道静脈瘤が破れると、大量に吐血して生命にかかわることがあるので、少なくとも年に一度は内視鏡検査を受ける必要があります。
肝炎による黄痘が長く続いたり、肝硬変が進行して肝不全に陥ると、腎機能も低下して腎不全になることがあります。
肝臓と腎臓は密接に関係していることから、肝腎症候群という病名があるほどです。
そのほか、肝障害の合併症として、胆石や痔なども知られています。
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