睡眠は肝機能回復に有効
肝炎や肝硬変の人が症状を改善するためには、適正な食事と適度な運動が不可欠です。
また、規則正しい生活も、病気の改善には欠かせません。
なかでも、睡眠時問を最低7〜8時間確保できるような生活リズムをつくることが大切です。
睡眠はいうまでもなく、心身の疲れを取り、体全体をリフレッシュするためにも、脳や神経を休ませるためにも必要です。
また、睡眠中はエネルギー消費が最小限におさえられ、代謝活動も抑制されることから、肝臓の負担は軽くなり、肝細胞の疲れも癒されることになります。
このように、肝障害がある人にとって、睡眠はとても大切な生理活動であると同時に、有効な治療法ともいえます。
ですから、なるべく多く確保する必要があり、健康なときと比べて1〜2時間多めにとるのが目安です。
ただ、どんなに睡眠が大切だといっても、夜更かしをしたり、不規則なリズムの中で睡眠をとると、食事療法や運動量に影響してきます。
また、ホルモンのバランスが崩れ、免疫力も低下し、肝炎ウイルスなどを活発にしてしまう恐れもあります。
やはり、睡眠はただ長くとればいいというわけではなく、規則正しい生活の中で十分に確保することが大切なのです。
、とはいえ、仕事に追われ、睡眠時問も十分にとれないという人もいます。
そのような場合は、昼休みや休息時間に、公園のベンチや会社の休息所などで横になるようにします。
目を閉じているだけでもかまいません。
体を横にすると、肝臓に流れ込む血液は立っているときより約30％も増加して、肝臓をリフレッシュしてくれます。
肝障害のある人にとって、睡眠は治療の基本なのです。
いかに良質な睡眠を確保できるかどうかで、治療効果も変わってきます。
肝障害を克服する第一歩は、まず、安眠にあるのです。
そのためにも、規則正しい生活リズムを保ち、適度な運動を行うことが重要なのです。
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