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仮面うつ病と人工透析
花子さんは72歳で、これまで健康診断を受けたこともなかったのですが、体調をくずして入院したところ、腎臓病で緊急に人工透析が必要と診断されました。
人工透析を始めたところ、しばらくすると家族、看護婦とも口をきかなくなり、食事も食べなくなりました。
1日中眠っているのか起きているのかわからないようになり、見かけも急に老けて、ボケたように感じになりました。
そのため、ボケが始まったと判断され、そのようなケアを受けていたのですが、症状に疑問をもった医師の紹介で、心療内科を受診しました。
口をきかなくなったとはいっても、受け答えはできることがわかり、うつ病を疑い、抗うつ薬を少量投与したところ、ぼんやりしている表情が少しずつしっかりしてきて、食事も食べられるようになってきました。
高齢になって人工透析を受けるようになることは、非常に大きなストレスで、人工透析が引き金になってうつ病になったと考えられます。
その後、症状は徐々に改善してきましたが、少し元気がなく、ぼんやりしているように見えるということです。
人工透析を続けていますが、発症の引き金となった要因が残っていると、完全に元に戻ることは難しい場合があります。
うつ病がんばるな!
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