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仮面うつ病を疑う身体症状
仮面うつ病ではさまざまな身体症状を訴えますが、次のような症状があります。
@消化器症状
消化器症状では、腹痛、食欲不振、体重減少などがみられ、また便秘や下痢をする、吐き気がある、腹部の不快感がある、おなかが張るなどを訴えることがあります。
A睡眠障害
ほどんどの人が睡眠障害を訴え、これには寝つきが悪い(入眠障害)、夜中に何度も目が覚める(途中覚醒)、眠りが浅く熟睡した感じがしない(熟眠障害)、早朝に目が覚めてしまいその後は眠ることができない(早朝覚醒)などがありますが、仮面うつ病に多くみられるのは早朝覚醒です。
午前2〜4時頃に目が覚め、その後は眠ろうとしても眠れなくなり、そのため睡眠時間が短くなり、朝の寝起きが非常に悪くなります。
睡眠障害の約20%には過眠がみられ、長時間寝ているのに寝た気がしないと訴えます。
一般に、うつ病では、症状が軽い場合は過眠、重くなると不眠を訴える傾向があります。
B全身倦怠感、疲労感
身体的な過労によるものとは異なり、仮面うつ病の場合はいくら休養しても疲労感がとれないのです。
症状は午前中が強く、朝起きたときからだるさを自覚することが多いようで、午後、特に夕方から夜にかけて症状が軽くなります。
C疼痛
痛みの訴えで多いのは、腰痛、胸痛、背中の痛みで、四肢の疼痛、歯の痛みなどを訴えることもあります。
痛みは午前中が特に強く、午後から夕方にかけて改善するのが特徴です。
仮面うつ病の場合、鎮痛剤を投与しても痛みは改善せず、これが仮面うつ病を疑う一つの目安となります。
D自律神経失調症状
頭痛、動悸、発汗、ほてり、冷や汗、めまい、しびれ感、頻尿などあります。
頭痛では、後頭部や頭全体が締め付けられるように痛む、頭が重いなどという訴えがよくみられます。
頭痛薬を飲んでも症状は改善しません。
発汗は、寝ている間にパジャマがぐっしょり濡れて、1晩に2,3回着替えなければならないようなこともあります。
E性欲減退・月経異常
男性も女性も性欲が減退し、性機能にも障害が現れ、男性ではインポテンツに陥ることもあります。
女性では、生理不順になったり、無月経になったりすることもあります。
うつ病がんばるな!
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