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仮面うつ病の早期発見
見逃されやすい仮面うつ病を早期に発見する方法として、よく症状を聞く必要がありそうです。
例えば、下肢の疼痛に悩んでいる人が、いろいろ病院に診てもらい異常がないといわれたのですが、一向に症状が改善しなかったのです。
症状を詳しく聞いてみると、最初は下肢の疼痛だけを訴えていたのですが、よく眠れない、痛みは午前中に強く午後になると軽減する、症状は奥さんが離婚するといって出て行った頃から起こるようになったとの話が出てきたのです。
それで、仮面うつ病を疑い、精神科で抗うつ薬を投与したところ、症状は劇的に改善し、症状がなくなってしまったのです。
これまで受診したところでは、疼痛以外のことは聞かれなかったので答えなかったようです。
体の病気だと思って通院している場合、次にあげたようなことがみられるようなら、仮面うつ病を疑う必要があります。
□体の症状に悩んでいるが、検査をしても原因がはっきりしない
□内科や整形外科で治療を受けているが、症状がいっこうに改善しない
□病院と転々としている
□いろいろな科を受診している
□身体症状に日内変動がある |
仮面うつ病では、本人が自覚しているのは身体症状ですが、注意していれば日常の行動にもさまざまな変化があるのです。
体の症状だけでなく、次にあげたようなこともみられるようになったときは、仮面うつ病の疑いが強くなります。
□朝、新聞を読まなくなった
□いつもテレビを見ていたテレビの番組を見なくなった
□好きなゴルフや釣りに行かなくなった
□外出をしなくなった
□化粧をしなくなった
□仕事に集中できなくなった
□仕事でミスが多くなった |
本人自身は体の病気を疑っても、仮面うつ病を疑うことはなく、家族、職場の同僚など、周囲の人のほうで注意する必要がありそうです。
うつ病がんばるな!
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